国交省:小糸工業に業務改善勧告、航空座席1000機で不正

国土交通省は8日、小糸工業に対し て、業務改善勧告を行ったと発表した。航空機座席の製造過程で、適 正な手続きによらない設計変更や検査記録などの改ざん・ねつ造など の不正行為があったとしている。

国交省は小糸工業に対し、業務の徹底的な見直しや、改善計画の 26日までの提出、当分の間は適合性が確認されたものを除き新規製造 座席の出荷の停止なども求めた。

国交省航空局航空機安全課の高野滋課長は会見で、こうした不正 行為について「確認できている範囲では90年半ばから。それ以前は記 録が残っていない」とし、「内部告発で判明した。不正は複数の部門に またがっており、組織的な不正があったと国交省は認識している」と 述べた。また、告発・告訴についての検討は「まず被害を確認してか ら」と語った。

90年代半ば以降の不正行為の判明分で、米ボーイングや欧州エア バスが製造し、32の航空会社で使用されている約1000機に提供し、 最大で15万席分に達するという。

小糸工業の掛川隆社長は会見で「不正は組織ぐるみで行われてい たといわざるをえない」とし、「退任した技術部長などの管理職は知っ ていた、部長クラスは知っていたと認識している」と述べた。また、 「私は昨年の4月以降の立ち入りがあったときに知った」と語った。 さらに、「損害賠償などへの対応も検討している」とした。

掛川社長は日本で約300機に使用されていることを明らかにした。

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