債先に売り圧力、景気悪化は買い材料ならず-三井住友海上・高野氏

三井住友海上火災保険投資部の高野 徳義グループ長は、債券先物は海外勢を中心とした売り圧力が続くと みている。ギリシャ財政問題でソブリンリスクへの意識が高まる中、 円高・株安や景気悪化は財政負担の増大につながり、国債を買う材料 にはならないという。

債券先物の中心限月2010年3月物のチャートを見ると、139円の 節目を割り込んだ前週の下落局面で、売買高(中段)が膨らんでいる。

高野氏は、「海外のマクロ系ファンドを中心とした先物の売りや、 7年-10年ゾーンのスワップレートを固定払い(債券の売りに相当) する需要が目立っている」という。

日経平均株価が1万円の大台を割り込んだが、10年国債利回りは 下げ渋っている。高野氏は、「円高の背景にあるユーロ売りはギリシャ 問題が原因。1-3月の景気悪化や株安は想定通りだが、それで国債 を買っていいのか悩ましい」という。

米国の金融規制問題や中国の金融引き締め、ギリシャやスペイン、 ポルトガルの財政問題と、金融市場では相場の波乱要素が目白押しだ。 債券市場の国内投資家も、3月の決算期末が近づくまでは積極的な買 いを手控えているという。

高野氏は、今の国際的な相場環境について、各国による景気を下 支えするための財政支出と金融緩和による過剰流動性の問題が表面化 しているとみる。「金融緩和の出口を探るか、財政リスクプレミアムが 拡大するか、どちらにしても金利は上昇方向との見方が出やすい」と いう。

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