米経済、中小企業が「アキレスけん」-雇用進まなければ回復鈍化も

米国では、中小企業が景気回復の 「アキレスけん」となっている。設備投資と従業員を減らし続けてい るためだ。

1980年以後の4回のリセッション(景気後退)では、ソフトウエ ア開発の米フェニックス・テクノロジーズやドライブイン・レストラ ン米最大手のソニックといった従業員数500人未満の企業が、景気回 復に寄与してきた。だが給与明細書作成代行会社のオートマティッ ク・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズ によれば、こうした企業は今年1月、3000人を削減した。

1月の米失業率は9.7%と、昨年12月の10%から改善した。しか し、中小企業が雇用を進めなければ、失業率の低下は年内に鈍る可能 性があり、経済成長率も予想に届かない公算が大きい。ブルームバー グ・ニュースがエコノミスト67人を対象に実施した先月14日の調査 の中央値では、2010年は2.7%のプラス成長と見込まれている。

経済調査会社デシジョン・エコノミクスの上級マネジングディレ クターで、ホワイトハウスのエコノミストだったケアリー・リーヒー 氏はインタビューで、「一部の中小企業が支出を拡大しなければ、向こ う数年間にわたる持続的な回復は達成できないだろう」と述べた。

小型株のラッセル2000指数は過去6カ月間で4%上昇と、S&P 500種株価指数の6%上昇を下回る伸びとなっている。過去のリセッ ションからの脱却においては、時価総額2億5000万-10億ドルの企 業の株価が総じて相場を先導してきた。01年のリセッション終了後の 6カ月間で、S&P500種株価指数は0.2%の上昇にとどまったが、ラ ッセル2000指数は17%上げた。

-- Editors: Melinda Grenier, Daniel Moss

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net 記事に関する記者への問い合わせ先: Michael McKee in New York at +1-212-617-1834 or mmckee@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Christopher Wellisz at +1-202-624-1862 or cwellisz@bloomberg.net

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