トヨタ:新型プリウスは週内に対策実施-販社にソフト送付

トヨタ自動車は新型「プリウス」の ブレーキが利きにくいとの苦情が出ていることを受けて、今週中にも 国内でリコール(無料の改修・修理)などの対応策の実施に踏み切る。 すでに販売会社にはブレーキの電子制御システムを手直しするための 改修用ソフトが届けられ、対応の準備が整っているという。事情に詳 しい複数の関係者が8日、ブルームバーグの取材に明らかにした。

関係者によると、トヨタは日米で少なくとも27万台の新型プリウ スに対応策を実施する見通し。トヨタの広報担当、横井孝典氏は8日、 会社として決定したものはないとコメントした。横井氏によると新型 プリウスの1月末までの累計販売台数は国内が19万7000台、米国が 10万3200台。また新型プリウスは現在、約60カ国・地域で販売して おり、2009年の海外での累計販売台数は13万5000台だった。

大和住銀投信投資顧問の小川耕一チーフ・ポートフォリオ・マネ ジャーは「トヨタの品質に対する信頼があっただけに、この一連のリ コールはショッキングだ」とした上で、「トヨタはブルーチップのなか のブルーチップでもあるだけに、日本株、日本の製造業に対するイメ ージに対しても影響を与えるだろう」とみている。

別の関係者によると、国内の販売会社には先週までに改修用ソフ トが配布され、トヨタ側から発表があり次第、顧客に対応できるよう 準備をするよう通達がなされたという。8日午後には、販売会社の店 長クラスに対し、具体的な発表日時や顧客への対応の仕方などの説明 会が開かれるとしている。

新型プリウスへの苦情についてトヨタの横山裕行常務役員は4日 の会見で、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動する ような路面状態で、ブレーキを踏んで利くまでに時間差が生じる現象 とし、「ABSの制御に関するものと分かったので、1月末に設計変更 を行った」と述べた。このため、1月末以降の生産分については対策 済みという。

問題となったブレーキの電子制御システムはハイブリッド車の 「HS250h」と「SAI(サイ)」にも同様のものが採用されてお り、これらの車種についても今月中に対策を講じると関係者は語って いる。

--取材協力:井上加恵、上野きより Editor:Hideki Asai、Takeshi Awaji

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