米CITグループ:元メリルのセイン氏を会長兼CEOに起用

米証券会社メリルリンチの最高経営 責任者(CEO)のポストを追われたジョン・セイン氏(54)が、米 商業金融会社CITグループのトップに起用された。昨年12月に破 産法適用の手続きを終了したCITのCEO探しは、決着まで4カ月 近くかかったことになる。

CITの7日の発表によると、セイン氏は同日付で会長兼CEO に就任する。CEO職は、同じくメリルの元幹部だったジェフリー・ ピーク氏が2004年7月から今年1月15日まで務めた。ピーク氏の 退任に伴い、ピーター・トービン取締役が暫定CEOに起用されてい た。

セイン氏はメリル買収を決めたバンク・オブ・アメリカ(BOA) のケネス・ルイスCEO(当時)に更迭されて1年余りで、上場企業 のトップに復帰することになる。CITは破たん前、ピーク氏の主導 の下でサブプライム(信用力の低い個人向け)の貸し出しを手掛けた ことで経営が悪化した。CITは依然、08年の政府救済に関連する制 約を受けて事業を運営しており、同社にとって従来の資金調達手段で あるコマーシャルペーパー(CP)市場からも締め出されている。

セイン氏はこの日のインタビューで、「CITは創業から100年 余りたっており、中核事業は中小企業への貸し出しだ」とした上で、 「米経済の成長を持続させ、雇用を創出するには、こうした企業の良 好な経営を実現しなければならない」と指摘した。

事情に詳しい関係者1人によると、セイン氏は給与50万ドル(約 4500万円)と550万ドル相当の制限付き株式を受け取るという。同 関係者は情報が公表されていないとして、匿名で語った。

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