第一三共株が2カ月ぶり安値、印子会社の製造違反問題の長期化懸念

医薬品国内3位の第一三共株が一時、 前週末比3.4%安の1750円と3営業日続落。昨年12月2日以来、約 2カ月ぶりの安値を付けた。インド子会社のランバクシー・ラボラト リーズ社が米食品医薬品局(FDA)から生産体制の不備などで警告 を受けた問題で、ランバクシー株が前週末に急落したため、親会社の 第一三共株もあらためて製造問題が不安視された。

インドのナショナル証券取引所に上場するランバクシー株は5日、 一時7.4%安の394ルピーまで売られ、3カ月ぶりの低水準まで下げ た。直接的な下げのきっかけは、同社の米国生産子会社オーム工場で GMP(Good Manufacturing Practice)違反があった、と米FDAの ホームページ上に掲載されたため。同案件については、ランバクシー 側が09年12月24日に公表していたが、インド株式市場でもあらため て売り材料視された。

バークレイズ・キャピタル証券の依田俊英シニアアナリストは5 日付の投資家向けメモで、「FDAの警告後1.5カ月が経過しており、 新しい話ではない」とした上で、「警告の内容はランバクシーの生産体 制の不備を厳しく指摘したもの」との認識を示した。特にニューヨー ク州グロバーズビルにある経口液剤工場に関し、「生産設備の不備や異 物の混入、保存状態の問題、未承認の薬剤の販売など多くの問題を指 摘している」点を踏まえ、同証では「これまで同様、第一三共の収益 見通しへの慎重な見方に変更はない」と結論付けた。

第一三共はランバクシーの製造問題を受け、09年5月にランバク シーの経営体制を刷新、采孟取締役を取締役会議長として派遣し、第 一三共主導で建て直しを図っている。

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