急落でも揺るがぬガベリ氏のハイテク株投資-反発を予想

米資産運用会社ギャムコ・インベス ターズのマリオ・ガベリ会長兼最高経営責任者(CEO)にとって、 記録的な利益成長と投資信託の解約増加は投資機会を生み出している。

ギャムコの運用担当者ハワード・ウォード氏によると、S&P500 種株価指数のテクノロジー株は年初来で7.8%下落し、半導体株に対 する弱気な見方のオプション売買が2003年以来の高水準に達したの を受け、アップルとグーグルの株価は反発する可能性が高いという。 世界のハイテク株ファンドの解約は1月末時点で5億6000万ドル強 と、71週ぶりの高水準を付けたが、バリュエーション(株価評価)の 低下が解約の影響を相殺するとギャムコは予想している。

大恐慌後で最大の反発を演じたS&P500種は1月19日以降、

7.3%下落し、時価総額は1兆ドル減少した。パシフィック・インベス トメント・マネジメントのモハメド・エルエリアン最高経営責任者(C EO)はS&P500種の下げが悪化すると予想する。一方、ウォード 氏やカーライル・グループのデービッド・ルーベンスタイン氏は、株 価は企業収益に比べて割安であり、政府は信用危機再発の可能性を低 下させていると指摘する。

ウォード氏は「常に反動や反射的な動きは見られるだろうだが、 強気相場が終わったシグナルではない」と述べ、「今年と来年の企業収 益の増加は株式相場を押し上げると予想される。S&P500種が年末 までに1300を付ける可能性は十分にある」との見方を示した。

急落

アルコアが1月11日に決算発表して以来、S&P500種は7%下 落しており、5日は1066.19で終了した。ブルームバーグ・データに よると、同指数は過去3回の決算シーズンでは平均9.1%上昇してい た。米国の銀行規制や中国の融資規制の動きを背景に株価は下落し、 避難先を求める投資マネーは債券市場に向かった。

2月5日には1月の米雇用者数が予想に反して前月比2万人減少 したとの発表を受け、世界的に株価が急落。ギリシャやポルトガル、 スペインが世界の経済成長を鈍らせるとの懸念も強まり、MSCI世 界指数は先週後半2日間で3.8%安と、3月以降で最大の下げを演じ た。

企業収益

これまでに09年10-12月(第4四半期)決算を発表したS&P 500種構成企業のうち利益がアナリスト予想を上回ったのは73%強と、 ブルームバーグが1993年に集計を開始して以来では2番目に多かっ た。こうした好業績を背景に、S&P500種の平均株価収益率(PE R)は18.3倍と、09年末の24.4倍から低下した。同指数のテクノロ ジー株のPERは過去1年間で18.5倍と、米株式相場がピークを付け た07年第4四半期の25.8倍を下回っている。

ウォード氏は今後2年で企業収益が増加する見通しだとして、過 去1カ月の株価下落の流れは逆転すると予想している。ブルームバー グが集計したアナリスト予想によると、S&P500種の1株利益は20 年ぶりの高い伸びが見込まれており、11年までに09年比で61%増加 し93.89ドルとなる見通し。

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