KDDI株反発、JCOM出資の変更検討でTOB観測後退

KDDI株が一時、前週末比2.7% 高の49万8000円と反発。ケーブルテレビ国内最大手のジュピターテ レコム(JCOM)への出資が株式公開買い付け(TOB)ルールに 抵触する可能性を踏まえ、3分の1未満に抑える検討に入った。これ を受け、TOBリスクが一時的に遠のいたとの観測が安心感を誘った。

一方、JCOM株はTOBへの期待感が遠のいて一時13%安の8 万2600円まで売られ、3営業日続落。

三菱UFJ証券の森行真司アナリストは、TOBを実施すればさ らに巨額の資金拠出を迫られる可能性があるため、「先行きは不透明だ が、これまで株価に織り込まれていたTOBへの思惑は一時的ながら 後退した」と指摘した。

KDDIは1月25日、JCOM筆頭株主の米メディア大手リバテ ィーグローバルから、中間持ち株会社3社の買収を通じ議決権ベース で37.8%に当たる259万株を3617億円で取得すると発表していた。

金融商品取引法では、上場企業の株の3分の1以上を売買する場 合はTOBが必要。KDDI側は直接の取得ではないため、法的には 問題ないと判断していたが、TOB実施が必要との意見も出ているこ とを背景に、6日までに取得方法変更の検討に入った。

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