米国債利回りは上昇一服か、財務省は入札規模の拡大停止を示唆

米財務省が入札規模の拡大停止を決 めたことにより、米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置を解除 する中で債券利回りの上昇は緩和し、景気は下支えられそうだ。

米財務省が今週予定する中長期債の四半期定例入札規模は総額810 億ドル(約7兆2400億円)と、前回の入札と同じ水準。政府当局者ら は財政赤字の埋め合わせで既に十分に入札規模を拡大したとの見解を 示している。ブルームバーグが銀行・証券会社を対象に実施した調査 では、入札規模の伸び抑制により、2年債と10年債の利回り格差は先 月の2.90ポイントから年末までには2.15ポイントに縮小する見通しが 示された。

FRBは住宅ローン担保証券(MBS)購入プログラムを3月末に 打ち切る予定で、10年国債利回りに連動する住宅ローン金利は利回り 格差縮小で抑制される可能性がある。また、長短金利差からの利ざや に頼ってきた銀行に融資を促すことにもなりそうだ。

センティネル・アセット・マネジメントの債券部門責任者、デービ ッド・ブラウンリー氏は「利回り曲線が平たん化するほど、銀行は融 資する傾向が強まる」と述べた。

政策当局者の間では、景気回復が定着する一方で、景気支援策を終 了することには懸念がある。先週発表された1月の失業率は9.7%に低 下し、昨年12月の中古住宅販売成約件数は増加した。昨年はFRBが フェデラルファンド(FF)金利誘導目標をゼロ近くに据え置く一方、 米財務省が中長期債の発行を拡大したため、利回り曲線は傾斜化して いた。

バーナンキFRB議長は2月10日に下院金融委員会で証言する予 定。バンクレート・ドット・コムによると、FRBの緊急措置の影響 で、30年物固定住宅ローン金利は昨年6月のピーク5.74%から今年2 月5日には5.04%に低下した。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のクレディ・ スイス・グループとジェフリーズによると、米財務省は今年7-9月 (第3四半期)と10-12月(第4四半期)に一部の入札の規模を減ら す可能性がある。バークレイズは、第4四半期または2011年1-3月 (第1四半期)に縮小し始めると見ている。

今週の入札は、3年債が400億ドル、10年債が250億ドル、30年債 が160億ドルの予定。

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