双日:加のモリブデン鉱山拡張へ、100億円投資-中国の需要増見込む

双日はカナダのモリブデン鉱山の生 産能力拡張に乗り出す。価格下落で拡張計画を中断していたが、中国で の需要増などを背景に市況は堅調に推移すると判断。来月にも正式決定 する。新たな権益取得も目指しており、鉄鋼の強化材として使われる モ リブデンの取扱量を3年後に倍増の年間2000万ポンドに引き上げる。

塩田和良・合金鉄部長が8日、ブルームバーグ・ニュースとの取材で明 らかにした。拡張するのはブリティッシュ・コロンビア州にあるエンダコ 鉱山。加トンプソン・クリーク・メタルズが権益の75%、双日が25%を 保有している。2011年後半に生産能力を現在の1100万ポンドから1600 万-1700万ポンドに約5割拡大する。

トンプソンは拡張再開を決めており、双日の承認を受けて拡張工事を 開始する。拡張に伴う投資額は4億9800万カナダドル(約426億円)。 双日は権益比率に応じた約107億円を負担する。

同鉱山は08年3月に拡張を決めたが同年秋の金融危機でモリブデン 価格も急落。1ポンド当たり30ドル以上で推移していた価格は10ド ル を割り込み、08年12月に計画の一時中断を迫られた。

ただ足元では価格は15ドル近辺にまで回復。「新規鉱山の立ち上が る12年-13年まではモリブデンの供給不足が見込まれるため、20ドルを 超えて推移するとみられる」(塩田部長)として拡張再開に踏み切る。

双日によると、モリブデンの国内消費量は年間約5000万ポンドで同 社のシェアは約2割。輸出国だった中国が昨年、日本の消費量を上回る 6100万ポンドの輸入超過と初の輸入国となるなどアジアでの需要拡大も 見込まれる。双日は北米や豪州で新規権益の取得も目指しており、取扱量 を現在の1100万ポンドから13年をめどに倍増を狙う。

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