社債スプレッド、昨年11月以来の高水準-国家財政の悪化を懸念

企業の借り入れコストがこの2カ 月余りで最も速いペースで上昇している。国家財政の悪化で世界景 気の回復が鈍化し、企業にとって債務返済が一段と困難になるとの 懸念が背景だ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのグローバル・ ブロード・マーケット・コーポレート・インデックスによると、国 債に対する社債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は先週、4ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)広がって169bpと、昨年11 月27日終了週以降最大となった。スプレッドの拡大局面は3週連続 で、この約1年で最長。高利回り・高リスクの米社債のスプレッド は昨年8月以降で最も開いた。

今年1月の社債市場は、景気回復に対する楽観的な見方から 2001年以降で最良のスタートを切ったが、ギリシャやスペイン、ポ ルトガルの財政悪化や経済低迷からの脱却にてこずる日本、さらに 新興市場の評価は高過ぎるとの懸念が高まる中、こうした楽観論は 後退しつつある。先週はBESインベスティメント・ド・ブラジル が最大3億5000万ドル(約310億円)の外債発行計画の撤回を明 らかにしたほか、インドや韓国企業も社債の発行計画を見送ってい る。

BOAの投資適格級シンジケート・デスクでマネジングディレ クターを務めるアンドルー・カープ氏(ニューヨーク在勤)は、欧 州各国政府が財政赤字にどう対処するかに注目が集まる中、社債の 発行減少とスプレッドの拡大は続く公算があるとの見方を示した。

原題:Corporate Bond Spreads Rise Most Since November:

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