米国株(5日):反発、EUのギリシャ救済観測を好感

米株式相場は反発。午後に入り発 表された12月の消費者信用残高が前月比で市場予想ほど減少しなか ったほか、欧州連合(EU)がギリシャとスペインの財政赤字対策を 打ち出す可能性があるとの観測が広がったことが買い材料。

ダウ工業株30種平均は一時は167ドル下げていたが、上げに転 じた。構成銘柄ではネットワーク機器大手シスコシステムズと半導体 のインテル、アルミ生産のアルコアがけん引役となった。銅生産のフ リーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドを中心に商品 株も上昇。S&P500種株価指数の産業別10指数のうち素材株指数 が最大の上昇率となった。原油、金、銅が引け後の時間外取引でいず れも反発したことが背景にある。

MFCインベストメント・グローバル・マネジメントのエクイテ ィトレーダー、ニール・マッサ氏は「EUがギリシャとスペインを救 済する可能性があることから、ショート(売り持ち)のまま週末を迎 えたくないとの思惑が広がった。多くの投資家が売り持ちにしていた が、週末に予期せぬ出来事が起きて身動きが取れなくなることを避け るため、ショートポジションが解消された」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高い1066.19。ダウ工株 30種平均は10.05ドル(0.1%)上げて10012.23ドル。前日に続 き一時1万ドルを割り込む場面もあった。

ダウが引け前に急伸

引け前の1時間でダウ平均は120ドル以上も値上がりした。EU によるギリシャ、スペイン救済観測に加えて、米連邦準備制度理事会 (FRB)が5日発表した消費者信用残高が材料視された。

昨年12月の消費者信用残高は、前月比で17億ドル減少した。減 少は11カ月連続。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想中央値では100億ドルの減少が見込まれていた。11月は218 億ドルの減少(速報値は175億ドルの減少)に修正され、過去最大の 減少額を記録した。

週間ベースでのS&P500種は下げ幅を1%未満まで縮小した。 週間ベースの下落はこれで4週連続。各国の債務が拡大するとの懸念 が高まっているほか、中国による融資を抑制する動き、さらにオバマ 米大統領が銀行のリスクテークに制限を設定しようと提案している ことなどが株式の売りにつながっている。

S&P500種は1月19日に1年3カ月ぶりの高値を記録して以 来、7.3%下落している。

シスコシステムズ

シスコシステムズが高い。資産運用家のマーク・フォビンチ氏は 売り上げの急拡大がシスコの雇用計画の追い風になるとの見方から、 シスコ債に買いを入れていると述べた。

ジョン・チェンバース最高経営責任者(CEO)は、3日の電話 会議で今後数四半期かけて2000-3000人を雇用する計画を明らか にした。

食肉生産最大手、タイソン・フーズは4.7%高。同社の2009年 10-12月(第1四半期)利益はブルームバーグ・ニュースのまとめ たアナリスト予想を上回った。鶏肉と牛肉部門の売り上げ増が寄与し た。

工業用ガスを手掛けるエアガスは40%の急伸。S&P500種の 構成銘柄で上昇率トップとなった。同業の米エアープロダクツ・アン ド・ケミカルズは、エアガスの買収案で直接株主に51億ドルの現金 を提示する用意があると表明した。

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