2月5日の米国マーケットサマリー:株が反発、ユーロは続落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3663 1.3723 ドル/円 89.38 89.05 ユーロ/円 122.12 122.19

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,012.23 +10.05 +.1% S&P500種 1,066.20 +3.09 +.3% ナスダック総合指数 2,141.12 +15.69 +.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .76% -.04 米国債10年物 3.56% -.04 米国債30年物 4.52% -.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,052.80 -10.20 -.96% 原油先物 (ドル/バレル) 71.80 -1.34 -1.83%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが続落。円に対してはほ ぼ1年ぶり、対ドルでは8カ月ぶりの安値となった。ギリシャやほ かの欧州各国が抱える財政赤字により、域内経済の成長が阻害され る恐れがあるとの懸念が高まった。

ドルは主要16通貨に対して上昇した。1月の米非農業部門の 雇用者数が予想に反して前月比で減少。一方、失業率は9.7%に低 下した。スイス・フランはユーロに対して15カ月ぶりの高値水準 から値下がり。スイス国立銀行(SNB、中央銀行)がフラン上昇 の抑制に向け同通貨の売り介入を実施したとの観測が広がった。

MFグローバルのアナリスト、ジェシカ・ホバーセン氏(シカ ゴ在勤)は「ギリシャの問題が明るみになり、市場ではほかの財政 不安を暴こうとする動きがみられる」と指摘。「不安は既に強く、 欧州の債務市場などの悪いニュースが大きく広がることは相場の 支援にはならない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時11分現在、ユーロは対ドルで3日 続落し、前日比0.9%安の1ユーロ=1.3603ドル(前日は同

1.3723ドル)。一時は同1.3595ドルと、少なくとも09年5月 20日以来の安値となった。ユーロは対円で0.8%安の1ユーロ= 121円24銭と、09年2月24日以来の安値。前日は3.4%下落し た。ドルは対円で0.1%高の1ドル=89円13銭(前日は同89円 5銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。午後に入り発表された12月の消費者信用 残高が前月比で市場予想ほど減少しなかったほか、欧州連合(EU) がギリシャとスペインの財政赤字対策を打ち出す可能性があるとの 観測が広がったことが買い材料。

ダウ工業株30種平均は一時は167ドル下げていたが、上げに転 じた。構成銘柄ではネットワーク機器大手シスコシステムズと半導 体のインテル、アルミ生産のアルコアがけん引役となった。銅生産 のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドを中心 に商品株も上昇。S&P500種株価指数の産業別10指数のうち素材 株指数が最大の上昇率となった。原油、金、銅が引け後の時間外取 引でいずれも反発したことが背景にある。

MFCインベストメント・グローバル・マネジメントのエクイテ ィトレーダー、ニール・マッサ氏は「EUがギリシャとスペインを 救済する可能性があることから、ショート(売り持ち)のまま週末 を迎えたくないとの思惑が広がった。多くの投資家が売り持ちにし ていたが、週末に予期せぬ出来事が起きて身動きが取れなくなるこ とを避けるため、ショートポジションが解消された」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%高い1066.19。ダウ工株30種平均は10.05ド ル(0.1%)上げて10012.23ドル。前日に続き一時1万ドルを割り 込む場面もあった。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債利回りは2カ月ぶりの水準に低下し た。欧州での債務懸念のほか、米雇用者数減少が米景気回復の遅れ を示唆しているとの見方から、米国債の安全性を求める動きが広が った。

米労働省が5日に発表した1月の雇用統計によると、事業所調 査に基づく非農業部門雇用者数(季節調整済み)は前月比2万人減 少。家計調査に基づく失業率は前月の10%から9.7%に低下した。 ギリシャやポルトガル、スペインなどのソブリンリスクが欧州の景 気回復の妨げになるとの見方が強まっている。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーデ ィング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「欧州での債 務懸念やこの問題が域内の他国に広がるとの懸念が、米国債を押し 上げている」と分析。「またこれは、債券以外の市場でも週末を控 えたリスク回避の動きにつながっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時13分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.74%。一時0.72%と、 昨年12月9日以来の低水準を付けた。このままいけば週間ベース では、8bp低下となる。同年債(表面利率0.875%、2012年1月 償還)価格は1/8上げて100 1/4。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ドルの上昇を背景に代替投資 としての金への売りが継続し、3カ月ぶり安値まで下げた。

ユーロはドルに対して8カ月ぶり安値まで下落。ギリシャやス ペイン、ポルトガルの財政赤字をめぐる懸念を背景に、ユーロ売り が広がった。金は週間ベースで4週連続で下げ、過去10週間で9 度目の下落となった。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマー ケット・ストラテジスト、トム・シュウィアー氏は、「ドル上昇の 勢いは増すばかりだ。金は投資家が再び持ち高を積み増すまでには、 さらに20-40ドル下げる可能性がある」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前日比10.20ドル(1%)安の1オンス=1052.80ドルで 取引を終了した。一時は昨年11月2日以来の安値となる1044.50ド ルまで下げた。週間ベースでは2.9%安。過去1年の上昇率は15% に縮小した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は7週間ぶり安値に落ち込んだ。欧州の 財政赤字が域内経済の成長を阻害する恐れがあるとの見方が、商品 の売りにつながった。

原油は一時5%下落。ギリシャやスペイン、ポルトガルの財政 赤字をめぐる懸念を背景に、ユーロがドルに対して8カ月ぶり安値 まで下げたことが手掛かりとなった。原油はまた、テクニカル面で 売りのシグナルとして注目される複数の支持線を割り込んだこと で売りが加速した。

パラマウント・オプションズ(ニューヨーク)のレイモンド・ カーボーン社長は、「ドルの動きを注視している。ユーロ圏で今後、 原油需要が顕著に縮小すれば、世界的に影響が広がりかねない」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 日比1.95ドル(2.67%)安の1バレル=71.19ドルで取引を終 了した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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