財政難の欧州5カ国頭文字「Piigs」、バークレイズで禁句-豚を連想

英銀バークレイズ傘下の証券部門バ ークレイズ・キャピタルでは、財政悪化に苦しむ欧州5カ国の頭文字 を並べた「Piigs」が禁句となった。ブルームバーグ・ニュースが入手 したメモによると、同部門は4日、調査部門アナリストらに対し、ポ ルトガルとイタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの頭文字を とった英語の豚(Pigs)を連想させるこの表現を使用しないよう指示 した。

投資家の間で財政赤字抑制の難航が懸念されるこれらの国の資産 の処分売りが進むなか、5カ国を「Piigs」という略称で表現する調査 リポートがここ1カ月で増加している。スペインとポルトガルの株価 は4日、2008年以来最大の下げを記録。ギリシャの10年国債利回り とポルトガルの2年国債利回りはドイツ国債に対する上乗せ幅(スプ レッド)が1990年代後半以降で最大となった。

米ハンチントン・アセット・アドバイザーズ運用担当者、ピータ ー・ソレンティーノ氏は「財政状況を表現しようとする過程で国を中 傷すれば、その国の人々を窮地に陥れるようなものだ」と指摘。「誰の 利益にもならない。一蓮托生だ」と述べた。

米シティグループやJPモルガン・チェースの投資銀行部門は調 査リポートでこの表現を使用している。バークレイズとシティ、JP モルガンの広報担当者はいずれもコメントを避けている。

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