パナソニック:今期営業益予想25%増額、コスト削減効果

プラズマテレビ世界最大手のパナソ ニックは通期(2010年3月期)の営業利益予想を25%上方修正した。 固定費削減が想定以上に進むことが寄与する。昨年末に子会社化した 三洋電機を連結化したが、マイナスに響く。

5日発表した資料によると、今期の営業利益予想は1500億円(従 来予想は1200億円)。三洋電機の連結化は営業利益を70億円押し下げ る。ブルームバーグ・ニュースが算出したアナリスト8人の今期連結 営業利益の中央値は1631億円で、修正した予想数値を上回っている。

純損益は従来予想の1400億円の赤字を据え置いた。三洋電機の連 結化などが下振れ要因となるため。売上高予想は7兆3500億円(従来 7兆円)に変更した。三洋電機を除くと6兆9750億円で、従来予想を 250億円下回る。アナリストの連結純損益予想の中央値は839億円の赤 字、売上高は7兆2910億円となっている。

今期はコスト削減などで売り上げの伸びが見込みにくくても増益 を確保できるように経営体質を強化。東証で会見した上野山実取締役 は4-12月は2590億円の固定費を削減し、通期での当初の目標(2600 億円)をほぼ達成したと説明した。その上で「年間では3700億円の固 定費削減を計画している」という。この削減額には三洋電機との統合 作業に伴うコスト削減は含まれていない。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、上方修正はポジティブ とした上で、「売り上げがほとんど伸びない中で、経費削減により利益 を確保しているという点は手放しでは喜べない」とも話した。

第3四半期(10-12月期)連結純損益は323億円の黒字(前年同 期は631億円の赤字)と、2四半期連続で最終黒字となった。ブルー ムバーグ・ニュースが算出したアナリスト6人の純損益予想は最高が 550億円の黒字、最低が335億円の赤字だった。10-12月期の営業利 益は同3.8 倍の1010億円、売上高は横ばいの1兆8866億円だった。

テレビ損益「四半期ごとに改善」

上野山氏によると、10-12月期のテレビ事業の売上高は前年同期 比24%増の3198億円だった。販売台数は同48%増の497万台。この うち、プラズマは17%増の217万台、液晶(外販パネルを含む)は86% 増の281万台だった。エコポイント効果のあった日本や中国、東南ア ジアなどでの販売は好調で、同事業の損益面は「四半期ごとに改善し ている」と話した。ただ10-12月期は営業赤字で、通期でも赤字は残 る見通しだという。

今後の見通しについて、上野山氏は「年後半くらいから景気回復 するとみているが、回復の時期や為替動向、原材料価格の上昇に注意 している。販売を伸ばすチャンスである新興国に注力する」と語った。

テレビ販売台数の通期目標1550万台は変えない。内訳はプラズマ が775万台、液晶(外販パネル含む)が775万台。10年度に2000万台、 12 年度以降は3000万台を見込む。今年から3次元(3D)テレビの 本格的な普及を図る。10年度には薄型テレビ全モデルの3割を省エネ 性能の優れた発光ダイオード(LED)バックライト搭型にする方針。

-- 共同取材:安真理子 Editors:Chiaki Mochizuki, Fukashi Maruta

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