クラレ株午後上昇、化成品・樹脂事業好調で業績予想を増額

化成品・樹脂事業が主力のクラレ株 が、午後に入って上昇に転じた。液晶パネル向けの増加などからポバ ール樹脂をはじめとする化成品・樹脂事業が好調なほか、構造改革効 果も加わり、今期(2010年3月期)の利益は従来予想を上回る見通し。 業績回復ペースが市場予想を上回ることから、買いが増加している。

午後1時の決算発表後、株価は前日比8.4%高の1154円まで上げ た。午前終値は同2.2%安の1042円だった。また売買高は、午後2時 12分現在で404万株と、年初から前日までの1日当たり平均133万株 のすでに3倍以上。

09年10-12月期の連結営業利益は直前四半期(7-9月)に比 べて22%増の97億8700万円となり、四半期ベースでは3四半期連続 での営業増益となった。これを受け、会社側では通期の営業利益計画 を230億円から280億円(前期比4.4%減)へ引き上げた。

ブルームバーグ・データによるアナリスト予想では、今期営業利 益の予想中央値は240億円が見込まれ、会社側の新計画値は市場予想 を17%上回る。同社IR・広報部の長谷川壮氏によれば、「好調だっ たアジア向けに加え、10-12月からは欧米向けの需要も回復している。 調整局面があると見ていた光学用ポバール需要も、好調のまま推移し ている」という。

このほか、同社では繊維事業の在庫圧縮や固定費削減、設備投資 抑制などの構造改革を推進。「構造改革効果も計画に比べてプラスアル ファで出てきている」と、長谷川氏は話している。

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