台湾:中国鋼鉄の事業拡大は排出ガス削減が条件-排出権購入も

台湾当局は、製鉄最大手の中国鋼 鉄を含む大手企業の一部に対し、排出ガスの削減を義務付ける見返り として台湾での事業拡大を許可する方針だ。台湾では1人当たりの温 暖化ガス排出量が世界平均のほぼ3倍に達していることが背景にある。

台湾で温暖化ガスの排出が多い企業は、排出量の削減か、排出削 減プロジェクトへの投資、世界市場での排出権購入のいずれかを義務 付けられる。行政院環境保護署の沈世宏署長は台北でのインタンビュ ーで、企業の排出権獲得を支援する会社を海外に設立する計画を明ら かにした。

台湾は国連に加盟していないため国連気候変動枠組み条約(UN FCCC)の拘束を受けない。ただ、排出量取引では、欧州や日本な どの国連加盟国が京都議定書で設定された削減目標の達成に向けて市 場を独占している。

台湾の馬英九総裁は二酸化炭素の排出量を2016-20年の間に08 年の水準に減らし、25年までに2000年の水準まで削減する目標を掲 げている。現時点で台湾企業に温暖化ガスの排出を相殺する法的義務 はないが、シカゴ気候先物取引所や二酸化炭素削減プロジェクトを支 援する風力発電会社などからすでに自主的に排出権を購入している可 能性がある。

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