フジメHD株10年ぶり下落率、子会社不振で業績大幅悪化-格下げも

民放大手のフジ・メディア・ホール ディングス株が急落。映像音楽事業でCDの販売が落ち込んだうえ、 カタログ通販も低迷、今期(2010年3月期)の業績予想を下方修正し た。子会社の収益悪化は想定以上との指摘もあり、売りが優勢だ。

株価は一時前日比16.5%安の11万9500円と、2000年4月以来、 9年10カ月ぶりの下落率を記録した。午前終値は同12%安の12万 6200円で、東証1部下落率ランキング1位。

同社が4日の取引時間終了後に発表した業績修正によると、本業 のもうけを示す連結営業利益は前期比81%減の37億円と、従来予想 を29 億円下回る見込み。未定としていた期末配当予想を400円にし、 年間で1200円配とした。前期実績の3600円の3分の1になる見通し だ。

会社側の説明によると、個人消費の落ち込みで映像音楽関連の売 上高が計画を下回る見通しのほか、放送設備の早期稼働に伴う減価償 却費の増加が響く。グループ会社では、音楽事業のポニーキャニオン でCDの販売が不振となっているうえ、生活情報事業では通信販売を 手掛けセシールの業績悪化も影響するという。

民放明暗、期待裏切る子会社群

日本テレビ放送網や朝日放送など、ほかの放送会社が相次いで上 方修正する中、フジメHDは大幅な下方修正で明暗が分かれた。この ため、「短期的にはネガティブな反応となろう」とモルガン・スタンレ ー証券の田中宏典アナリストは5日付の投資家向けメモで指摘。同証 券では、フジメHDの投資判断を「オーバーウエート」から「イコー ルウエート」に引き下げた。

フジメHDは08年に持ち株会社へ移行、子会社群の統制を図りな がら収益拡大を図っていくとの方針を掲げていた。しかし「子会社群 の収益が09年度連結業績の足かせになっており、大きく期待を裏切ら れた格好」と田中氏は指摘している。

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