イカルウィットG7が5日開幕、協調なければ投資家信頼感に打撃も

7カ国財務相・中央銀行総裁会議 (G7)が5、6の両日、北極圏の南195マイル(約314キロ) にあるカナダの極北イカルウィットで開催される。

当局者は、銀行規制に関する英米の一方的措置を踏まえ、一層 の協調を求めている。各国経済が異なるスピードでリセッション (景気後退)を脱しつつあるなか、金融危機のさなかに打ち出され た各国の協調は、その終わりが金融・財政政策面に近く広がる可能 性がある。

政策や政治の予測が不可能であるため、投資家の信頼感は悪影 響を受けかねず、株式などの高リスク資産の需要は抑制される可能 性があると、JPモルガン・チェースやスタンダードチャータード 銀行は警戒する。中国がインフレ抑制に乗り出すとの観測が広がり、 シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数は先 月、週間ベースで2008年10月以来最大の上昇を記録。オバマ米 大統領は金融規制の一環として大手銀行の事業規模と自己勘定取引 を制限することを提案した。

ヘッジファンド、ブルーゴールド・キャピタル・マネジメント の運用担当者、スティーブン・ジェン氏は、各国の「金融・財政政 策は同調から分岐」に向かいつつあると述べ、「資産市場にとって は、政策リスクは経済リスクよりも重要性が高まるだろう」と指摘 した。同氏は米国の金利上昇ペースがユーロ圏よりも速いとして、 ドルはユーロを上回る値動きになると予想している。

犬ぞり体験

5日夜開幕する今回のG7の議長を務めるカナダのフレアティ 財務相は各国の政策協調を図るため、開催地を毛皮取引や捕鯨の前 哨基地だった極北ヌナブット準州とした。ガイトナー米財務長官や トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁ら出席者には犬ぞり体験も用 意されており、G7の将来についての討議は暖炉を囲みながらにな る。議題には通貨や財政政策、ハイチ支援、金融改革などが予定さ れている。

フレアティ財務相は1月29日にスイスのダボスでインタビュー に答え、「各国が異なる措置を講じている」と述べ、「それについて 話し合い、協調を深めるべきときだ。一部の当局者が直面している 政治的圧力についてわたしは理解している」と語った。

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