ドワンゴ株急落、携帯向け音楽配信の利益悪化で四半期営業減益に

携帯電話向けにインターネットコン テンツ(情報の内容)を提供するドワンゴ株が急反落。主力事業の音 楽配信での利益率悪化を受け、2009年10-12月期(第1四半期)に 連結営業減益となったことが嫌気された。一時前日比9.1%安の15万 9000円と、下落率は昨年11月16日(10%)以来の大きさ。

4日発表した昨年10-12月期の連結営業利益は前年同期比11% 減の4億4300万円となった。中核事業に育成中の動画投稿サイト「ニ コニコ動画」を手掛けるポータル事業の営業赤字は縮小したが、全売 上高の6割を占める音楽配信を中心としたモバイル事業の減益が響い た。もっとも、10年9月期通期の営業利益計画(6億円)に対する第 1四半期の進ちょく率は74%に達する。

コスモ証券投資調査部の川崎朝映シニアアナリストは、音楽配信 について「従来の着メロから、着うたや着うたフルの比重が高まると ともに、著作権利用コストがかさみ、利益率の悪化につながっている」 と指摘。利益成長期待が高い銘柄だけに、「個人投資家などが、営業減 益という表面上の数字を見てネガティブに反応している側面も強い」 と話した。

一方、ニコニコ動画は先行投資でコストがかさみ赤字続きだが、 川崎氏によると、「有料会員が会社計画を上回るペースで増加してお り、大きく収支が改善、着実に黒字化へ近づいている」という。会社側 は、今下期からニコ動の単月黒字への転換を計画。「中期的には、経営 資源の集中を図っているニコ動の成長が、音楽配信の伸び悩みを補って 余りある収益構造になる」と同氏は見る。

ニコニコ動画は、投稿動画の再生中にコメントが書き込め、その コメントが動画上に表示されるのが特徴。双方向的に情報伝達できる ため、ユーザー同士で盛り上がることができる点が評価されて会員数 を増やしている。09年12月末時点の登録会員数は1528万人。

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