米ハイテク株:10年に大幅上昇も、割安なPERで-Tロウ・プライス

世界最大の半導体メーカー、米イン テルなど情報技術(IT)関連企業の2010年の利益はアナリスト予想 を最大20%上回る可能性があり、バリュエーション(株価評価)が割 安水準にある。米資産運用会社Tロウ・プライス・グループの「グロ ーバル・テクノロジー・ファンド」運用担当者がこうした見方を示し た。

Tロウ・プライスのポートフォリオマネジャー、デービッド・ア イスワート氏(37)はインタビューで、S&P500種のIT株指数が 1月に8.5%下落したことを受け、米大手IT企業の株価収益率(P ER)は1990年代半ば以来の低水準にあると指摘した。

同氏は、「ITサプライチェーン企業の強気は驚きだ」とした上 で、「現在の株価指標水準は2003年時点の半分だ」と指摘。景気回復 がつまずいてもIT企業は現金の積み上げがあるため投資家の損失は 限定的だと述べた。

09年10-12月(第4四半期)の米国内総生産(GDP)は前期 比年率5.7%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト調査によると10年は2.7%成長が見込まれている。

アイスワート氏はクレディ・スイスの分析を引用し、「03年と04 年にはIT関連株は10-20%割高だったが、昨年12月には10-20% 割安な水準となった」と説明。株式相場は08年の下落の後、09年に 上昇し、「通常の水準、あるいはやや低めに戻った」と語った。同氏に よれば、インテルのPERはTロウ・プライスによる同社の10年予想 利益ベースで11倍となっている。

ブルームバーグの集計データによれば、同氏のファンドの組み入 れ銘柄上位5社は、米コンピューター・電子機器大手のアップルと携 帯電話機向け半導体最大手の米クアルコム、コンピューターサービス 最大手の米IBM、ネットワーク機器2位の米ジュニパー・ネットワ ークス、携帯情報端末(PDA)メーカーの米パームで、運用資産2 億5000万ドル(約224億円)の約2割を占めている。また、同ファン ドの運用成績は昨年、同種の競合ファンドの9割を上回った。

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