セーレン株が反落、3回目の増額修正もトヨタ問題の波及を警戒

カーシートやエアバッグが主力のセ ーレン株が一時、前日比3%安の545円と4営業日ぶりに反落。自動 車関連製品の受注が想定以上に伸び、前日に今年3回目の業績増額修 正を行ったが、有力顧客先のトヨタ自動車のリコール(回収・無償修 理)問題の波及を警戒する動きが優勢になった。

トヨタは4日、日本政府からハイブリッド車「プリウス」のブレ ーキングシステムの調査を指示されたことを受け、日本国内で新型プ リウスのリコールを実施する公算があると表明した。5日付の日本経 済新聞朝刊は、トヨタが日米で27万台規模の新型プリウスのリコール を行う方針を固めたと報道。トヨタ米販売部門の広報担当者、マイク・ ミシェルズ氏は日本時間5日のブルームバーグ・ニュースの取材に、 「米国でのリコールについては確認していない」と話した。

セーレン執行役員(総務担当)の藤坪憲雄氏は、「今のところ大き な影響は出ないと考え、今回の通期業績予想を組んだが、今後の対応 次第で消費者心理がどう動いていくか、全く分からない」とし、一連 の問題を注意深く見守っていく姿勢を示した。

4日の取引終了後に公表した業績予想の修正によると、2010年3 月期の連結営業利益は前期比26%減の20億円と、前回予想から3億 円上積みされた。各国が実施した自動車の買い替え促進策などを受け、 海外子会社でカーシートやエアバッグの受注が回復、連結売上高も前 回予想から2.2%上振れ、797億円と前期比の減収幅は縮小しそうだ。

藤坪氏によると、「当社が弱めに見過ぎていたことが増額修正の背 景。ピーク時の収益と比べると、ようやく7割程度まで回復した」と いう。

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