BOA、買収標的をリーマンからメリルに直前で変更-NY州司法長官

米銀バンク・オブ・アメリカ(BO A)の取締役会が2008年9月15日に投資銀行の買収について招集さ れた際、取締役らはメリルリンチではなく、リーマン・ブラザーズ・ ホールディングスを買収するのだと考えていた。ニューヨーク州のク オモ司法長官が提出した訴状で明らかになった。

クオモ長官は4日、メリル買収時の対応をめぐってBOAとケネ ス・ルイス前最高経営責任者(CEO)、ジョー・プライス前最高財務 責任者(CFO)を証券詐欺で提訴した。同長官は、BOAがメリル の財務諸表をわずか25時間検討しただけで同社を買収したと指摘。08 年12月5日の株主の承認を経て09年1月1日に買収手続きが完了し たが、その前にメリルの損失は数十億ドル膨らんでおり、株主の承認 採決前にBOAは損失増加を開示しなかったと同長官は主張した。

訴状によると、取締役のチャド・ギフォード氏は後日、土壇場で 買収対象を変更したことに関して電子メールに「最も腹立たしいのは、 われわれが買収を承認したやり方だった」と記したという。

クオモ長官がメリル買収問題の調査で集めた電子メールや文書に は、同社の損失増加を知った幹部の個人的な反応のほか、プライス前 CFOがメリルの損失増加について逐次連絡を受けながら、株主への 開示を求める弁護士からの圧力に抵抗していたことも示されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE