「人類は全員」米国債の空売りを-ブラック・スワン著者

2007年に出版されベストセラー となった経済書「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレブ氏 は、「人類は全員」米国債を空売りすべきだと発言した。米連邦準備 制度理事会(FRB)とオバマ政権の政策が理由。

同氏はモスクワでの会議で、米国債の空売りに「深い思考はい らない。人類は全員、この取引をすべきだ」と語った。バーナンキ FRB議長とサマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が同職にあ る限り、投資家は年限が長めの米国債の利回り上昇(価格は下落) に賭けるべきだと述べた。具体的な政策には言及しなかった。

タレブ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、 「赤字というのは子供の手に持たせたダイナマイトのようなものだ。 あっという間に手に負えなくなる」と指摘。「米国の問題は、依然と して非常に高水準の負債が政府債務に転換され続けていることだ」 と解説した。「今年は昨年よりさらに悪い状況になった。米国でも欧 州でも、雇用者数は減少し債務は増えている」と語った。

金融危機を受けた質への逃避で米国債相場は2008年に14%上 昇。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチによれば、昨 年は3.7%下落し、今年これまでは1.17%高。4日はギリシャやポ ルトガル、スペインなど欧州の財政赤字への懸念を背景に、米国債 相場は値上がりした。

タレブ氏は「民主主義の下で財政規律を順守するのは難しいも のだ」と論評。「われわれは深刻な問題に直面することになるだろう」 と付け加えた。

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