内閣府:09年度末の財政赤字は40.6兆円、GDP比8.6%-補正響く

内閣府は5日夕、2009年度末の国 と地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字が

40.6兆円に上るとの試算を公表した。自民・公明両党の連立政権と鳩 山現政権による計2度にわたる補正予算を編成したことが響き、赤字 は08年度の16.1兆円から大幅に膨れる。

対国内総生産(GDP)比でみると基礎的財政赤字は09年度末で

8.6%と08年度末の3.3%から急上昇する。一方、10年度末では当初 予算ベースで推計しているため、赤字は33.5兆円(対GDP比7.1%) と数字上は若干改善する。

基礎的財政収支は、国債発行分を除いた歳入から、国債の元利払 い費を除いた歳出を引いたもの。同収支の均衡は、国債などの借金に 頼らず、毎年の行政サービスの政策的経費が税収などの収入でまかな われていることを意味する。

自民・公明連立政権は11年度までに同収支を黒字化させることを 目指していたが08年9月のリーマン・ショックに伴う急速な景気悪化 で断念。09年秋の政権交代で発足した鳩山内閣は、6月ごろに複数年 度予算を視野に置く「中期財政フレーム」のほか、中長期的な財政健 全化の道筋を示す「財政運営戦略」を策定する方針だ。

野村証券金融経済研究所の木内登英チーフエコノミストは5日付 のリポートで、「足元の日本経済はなお脆弱(ぜいじゃく)であり、 政府が財政再建策実施に動く可能性は当面は低いだろう」と指摘する 一方、「11年度以降の日本経済を展望する際には、政府の財政健全化 策実施の可能性とその経済効果は欠かすことができない重要な要素と なろう」としている。

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