米欧の社債保証コスト上昇、欧州国債の信用懸念が加速-CDS取引

4日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場では、北米と欧州企業の社債保証コストが 上昇した。一部政府が財政赤字を削減できないとの懸念が広がり、 世界的な株式・債券相場の下落を招いている。

北米の投資適格級企業125社で構成するマークイットCDX北 米投資適格指数のスプレッドは、4カ月ぶり大幅上昇となった。フ ェニックス・パートナーズ・グループによると、ニューヨーク時間 午後4時57分(日本時間5日午前6時57分)現在は7.25ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の99.5bp。CMAデ ータビジョンの調べでは、これは昨年12月4日以来の高水準。ス プレッド上昇は通常、投資家心理の悪化を示す。

JPモルガン・チェースのデータによると、ロンドン市場で投 資適格級の欧州企業125社で構成するマークイットiTraxx欧 州指数は、5bp上昇の86.5bpと昨年11月30日以来の高水準。 欧州15カ国の国債のCDSスプレッドで構成するマークイットi Traxx・SovX西欧指数は昨年9月の導入以来の最高を更新 した。CMAのデータでは、13bp上昇の107bp。

ギリシャとポルトガル、スペインの債務問題が社債市場にも波 及しつつあり、投資家は一つの政府で財政危機が発生した場合にす べての資産価値が影響を受ける可能性を考慮している。米労働省が 発表した先週の新規失業保険申請件数が市場予想に反して増加した ことも、信用市場の悪化につながった。

バークレイズ・キャピタルのジェーソン・クイン氏は「市場で 人々が不快に感じていることを1つ挙げるとすれば、それは確実に 国債リスクだ」と指摘。「国債の動向をめぐる不透明感の水準は高 まり続けている。人々の予想よりも早いペースで動いているとみら れ、そのためリスク全般が再評価されつつある」と説明した。

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