米国株:ダウ平均は一時1万ドル割れ-米欧経済に暗雲(Update1)

米株式相場は急落。S&P500 種 株価指数は昨年4月以来の大幅安を記録した。

この日発表の四半期決算はアナリスト予想を下回った。失業保 険申請件数の予想外の増加も景気の先行きを不透明にした。さらに ギリシャ、スペインおよびポルトガルの財政赤字をめぐる不安が売 りに拍車をかけた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とアルミ生産大手のアルコ アが下落。ダウ工業株30種平均構成銘柄のうち値上がりしたのは 1銘柄だけだった。クレジットカード大手マスターカードとシリア ル大手ケロッグ、求人サイトのモンスター・ワールドワイドは、四 半期業績がアナリスト予想を下回ったのが嫌気されて下落。

石油のエクソンモービルも下落した。この日の原油先物相場は 過去6カ月間で最大の値下がりだった。銅生産大手フリーポート・ マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドを中心に資源株も下落し た。

S&P500種株価指数は前日比3.1%安い1063.11。ダウ工 業株30 種平均は268.37ドル(2.6%)下げて10002.18ドル。 ダウ平均は一時、昨年11月以降初めて1万ドルを割り込んだ。

フェデレーテッド・インベスターズ・プルーデント・ベアー・ ファンドの資産運用担当者、ライアン・ベンド氏は、「市場参加者 は欧州の債務問題と米国経済の先行きについて非常に神経質にな っている。企業はそれなりの四半期決算を発表しているが、投資家 はそれでも株に売りを出している。市場には売り手が多いことから、 株式を持つことには慎重になる」と語った。

雇用統計見通し

この日のS&P500種銘柄で上昇したのは11銘柄のみだった。 ダウ平均銘柄で上昇したのはネットワーク機器大手のシスコシス テムズだけ。失業保険申請件数の増加を受けて、市場参加者は雇用 回復の見通しが楽観的すぎるとの懸念を強めた。5日発表される米 労働省の雇用統計では1万5000人の雇用増が見込まれている。

この日のニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1 対24だった。騰落の格差は昨年1月以来で最大。

失業保険申請

米労働省が発表した1月30日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は48万件と、前週の47万2000件 (速報値47万件)から8000件増加。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値では45万5000件への減少 が見込まれていた。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのマネーマネ ジャー、クリフ・レミリー氏「まさに失望を誘う内容だ。投資家は 2010 年の景気回復に期待しているが、予想ほど力強くないだろう」 と述べた。

S&P500種の資源株指数は3.8%安。銅や金、銀相場が下落、 一方ドルは投資家がリスク資産を避けたことから買いが入った。フ リーポートは5.3%安。チタニウム・メタルズも下落した。

エネルギー株

S&P500種のエネルギー株は3.9%安。産業別10指数の中 で下落率2位だった。エクソンモービルは2.8%安、シェブロンは

2.5%値下がりした。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原 油先物3月限 は前日比3.84ドルセント(4.99%)安の1バレル =73.14ドルで取引を終了。1営業日の下落率としては昨年7月 29日以来で最大。

ケロッグは5%安。同社の2009年10-12月(第4四半期) 決算は1.7%の減益だった。食品サービス業界の低迷に加え、ワッ フル工場の閉鎖が影響した。

資産家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バー クシャー・ハサウェイのクラスB株も下落。同社は鉄道会社バーリ ントン・ノーザン・サンタフェの買収費用の一部を賄うため、80 億ドル相当の無担保優先債を発行する計画だ。また米スタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)は、バークシャーの信用格付けを 「AAA」から引き下げた。

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