トリシェ総裁:ECB政策金利は「適正」、景気回復は緩慢に

欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は4日、同中銀の政策金利は依然として適正だと述べ、EC Bの利上げが差し迫っていないことを示唆した。戦後最悪のリセッ ション(景気後退)からの回復を固めることを優先する考えだ。

同総裁は政策決定後にフランクフルトで記者会見し、「全体と して、政策委員会はユーロ圏経済が2010年に緩慢なペースで成長す ると予想する」と述べた。ECBはこの日、短期金利の調節手段で ある短期買いオペ(売り戻し条件付き債券 買いオペ=レポ)の最低 応札金利を1%で据え置いた。ブルームバーグのエコノミスト調査 でも、55人全員が据え置きを予想していた。

失業増に加えて、ギリシャの財政危機がユーロ圏の他の諸国に 波及することへの懸念が、ECBの対応を難しくしている。ギリシ ャの財政赤字は2009年、国内総生産(GDP)の12.7%に達した。 同国政府は12年までにこれを、欧州連合(EU)の財政規律に従い 3%まで引き下げることを目指している。

トリシェ総裁は一部の国の財政赤字が「急拡大」するのは、こ れらの国に「より望ましくない」市場金利というリスクをもたらす と警告した。

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