ソニー:今期純損失予想700億円に上方修正-コスト削減で

ソニーは今期(2010年3月期)の連 結純損益予想を700億円の赤字に上方修正した。従来予想は950億円の 赤字だった。構造改革による固定費削減が寄与する。第3四半期(10 -12月期)のテレビ事業は8四半期ぶりに黒字に転じた。

4日発表した資料によると、今期の営業損益予想は300億円の赤字 と従来の600億円の赤字から縮小する。10-12月期のテレビ、半導体 の両事業が好調で想定を上回ったほか、金融分野も市場環境の改善で上 振れする。会見した大根田伸行副社長は、営業損益について「社内的に はブレークイーブンを目指している」と語った。売上高は従来予想の7 兆3000億円のまま据え置いた。

ブルームバーグ・ニュースが算出したアナリスト9人による純損益 の予想中央値は550億円の赤字、アナリスト11人による営業損益予想 の中央値は370億円の赤字だった。

今期は人員削減や製造拠点の再編などで3300億円の固定費削減を 計画するが、大根田氏は「順調に進ちょくしている」と語った。調達コ スト20%の削減も「ほぼ達成にめどがたった」と言い、サプライヤー 数も1300社まで集約されたと説明。昨年12月時点で57あった製造拠 点は今期末までに46に統廃合する予定で、当初計画の倍近い進ちょく となる。

第3四半期テレビは70億円の黒字

大根田氏によると、10-12月期のテレビ事業は70億円の営業黒字 (前年同期は410億円の赤字)だった。価格下落が想定ほどではなかっ たため、「100億-200億円程度セーブできた」という。製造拠点の再編 など構造改革による経費削減も進んだ。ただ第4四半期(1-3月期) のテレビ事業は「残念ながら赤字」になるとの見通しを示した。

4-12月期の液晶テレビ販売は1190万台で、この半分近くである 540万台を10-12月期だけで販売した。欧州では苦戦したが、日本、 中国などでの販売が伸びた。通期計画の1500万台は据え置いた。大根 田氏は「来期(11年3月期)は2000万台以上を狙う」という。この目 標は限界利益で黒字となっている10-12月期の月間販売ペースと同ペ ースで売っていく計算で、このペースを維持できれば「来期は黒字化で きるのではないか」と述べた。

ゲーム事業の10-12月期は150億円の黒字(前年同期155億円) と前年同期並みだった。ソニーは昨年8月、ゲーム機「プレイステーシ ョン3(PS3)」を25%値下げ。9月には記憶容量を増やした新型P S3も投入し、販売攻勢をかけた。年末商戦もPS3の世界販売台数は 過去最高となり、販売好調が続いた。

4-12月期のPS3の販売台数は1080万台で、10-12月期で650 万台を販売。通期の販売計画1300万台は変更しない。ただ携帯型ゲー ム機「プレイステーションポータブル(PSP)」は通期計画を1000 万台とし、従来予想から500万台下方修正した。

10-12月期の連結純利益は前年同期比7.6倍の792億円と、四半 期ベースでは4期ぶりの黒字。ブルームバーグ・ニュースが集計したア ナリスト6人の予想中央値233億円の黒字を大きく上回った。売上高は 同3.9%増の2兆2379億円、営業損益は1461億円の黒字(前年同期は 180億円の赤字)だった。営業黒字は5四半期ぶり。

--取材協力 安真理子  Editors:Chiaki Mochizuki、 Fukashi Maruta

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Mariko Yasu

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