日立:中西氏が社長昇格、川村氏は会長専念-出血止まり

電機国内最大手日立製作所は4日、 社長に中西宏明副社長(63)が昇格する人事を発表した。川村隆会長兼 社長(70)は会長職に専念する。いずれも4月1日付。

川村氏は昨年4月、世界的な不況で前期(2009年3月期)に過去 最大の純損失を出したのに伴い、子会社の会長から本体に復帰して就任 した。就任から10カ月で5つの上場子会社の完全子会社化や、同社と して過去最大の資本増強などを手掛け、中西氏ら5人の副社長が川村氏 を集団で補佐する経営体制を続けてきた。

中西氏は1946年3月14日生まれ。1970年にエンジニアとして日 立に入社。情報通信やハードディスク部門を歩んだ後、昨年4月からは 副社長として、電力などの事業を統括している。川村氏が再建で最重点 に掲げている電力・産業や情報通信を中心とする「社会イノベーション 事業」の先導役の社長就任に、みずほインベスターズ証券の石田雄一ア ナリストは「企業戦略からして妥当な人事」と評した。

川村氏は4日夕に都内で開いた会見で、就任が決まった昨年3月時 点では「まずは出血を止めなければという状況」であり、意志決定の迅 速化のため会長と社長を兼任したと説明。同日発表の第3四半期(09 年10-12月)決算で、純損益が6四半期ぶりに黒字に転じるなど「一 定の成果が出た」ことで、今後は「攻めの状況に入る」とし、「普通の 会社の会長と社長」の役割分担が必要と判断したと語った。

中西氏は今後の業績について「赤字から脱却すればいいとは決して 思っていない」と表明。世界的な競争激化に打ち勝てる体質づくりを2 -3年以内に実現すべく「社内のねじを巻いている」と述べた。また中 西氏は昨年4-12月に42%だった海外売上高比率を60%水準まで引き 上げたいとの意向を示した。社長就任については昨年末に打診され、 「正月の間にじっくり考えて返事した」という。

--取材協力:Jason Clenfield --Editor: Chiaki Mochizuki Hitoshi Sugimoto

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 駅 義則 Yoshinori Eki

+81-3-3201-3422 yeki@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先:

大久保 義人  Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE