トヨタ:今期最終黒字に転換、予想修正-販売増や改善策で

トヨタ自動車は今期(2010年3月 期)連結純損益の予想を800億円の黒字に修正した。海外の大規模リ コール(無料の回収・修理)に伴う費用を新たに計上するが、国内外 の四輪車販売やコスト削減が想定を上回り、一転して最終黒字を見込 む。一連の品質問題によっては、今後への悪影響の懸念も出ている。

従来の純損益予想は2000億円の赤字。前期(09年3月期)は4369 億円の赤字だった。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト 18人の予想中央値では500億円の黒字が見込まれていた。

トヨタの伊地知隆彦専務は同日、都内で開いた決算会見で、昨年 11月に米国で実施を決めたフロアマット関連や、今年に入っての欧米 や中国などでのアクセルペダル関連のリコールについての費用やそれ に伴う影響を今期業績見通しに「現時点で想定される額を盛り込んだ」 ことを明らかにした。

具体額について伊地知専務は「品質費用として1000億円程度、販 売面への影響が700億円から800億円程度」とした。また販売台数へ 影響は「欧米を中心にグローバルに約10万台程度減少する」との見通 しを示した。

アドバンストリサーチジャパンの遠藤功治マネージングディレク ターは「今後、プリウスやさらなるリコール問題が出てくれば、悪くな る可能性はある」と指摘した。

トヨタは今期の四輪車販売計画を703万台から718万台に上方修 正。北米で8万台、アジア4万台、日本で3万台、その他地域で2万 台上乗せの一方、欧州は2万台下方修正。こうした台数見直しなどで 従来予想に対し営業損益段階で2700億円の押し上げとなる。原価改善 努力の効果で300億円、固定費削減で400億円それぞれ積み増した。

また為替レートを対ドルで93円から92円、対ユーロで132円か ら131円に、それぞれ見直した。これに伴う影響は100億円の利益下 押しとなる。

10-12月期の連結純利益は1532億円

トヨタが同時に発表した第3四半期(09年10-12月期)の連結 純利益は1532億円だった。アナリスト5人の予想中央値は1150億円。 前年同期は1646億円の赤字だった。

第3四半期の四輪車販売台数は前年同期比12%増の206万5000 台で、このうち日本が同25%増の58万3000台、北米が同23%増の 64万2000台。アジアが同25%増の27万7000台、欧州が同6.4%減 の22万台など。期中の為替レートは対ドルが90円(前年同期96円)、 対ユーロが133円(同127円)だった。

販売台数など売り上げ変動・構成差で2100億円、原価改善で1500 億円、固定費削減で800億円の営業増益要因となった一方で、為替影 響で100億円などの利益下押しとなった。

--取材協力:萩原ゆき Editor:Hideki Asai、Keiichi Yamamura

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