資生堂:営業利益率9%台目標、ベア買収で来期に海外拡大

米化粧品会社ベアエッセンシャルの 買収手続きを進めている資生堂は、来期(2011年3月期)の営業利益率 を9%台に引き上げることを目指す。ベアの経営資源を活用して海外収 益を拡大させる。

原田康彦取締役は都内のインタビューで4日、高収益で事業の重な りもないベアを買収する効果を強調、今期予想で7.7%の営業利益率引 き上げに意欲を示した。具体策として、売上高の約9割を北米で稼ぐベ アの北米以外での販売にも力を入れ、資生堂自身としては欧州やアジア に比べて売上高比率が低い北米市場開拓に注力する。

東海東京証券の三浦勇介アナリストは、営業利益率目標について 「ベアは通販主体なので利益率も高く9%は難しい数字ではないと思 う」と述べ、さらなる利益率の上昇に期待を示した。国内化粧品最大手 の資生堂は現在、ベアの株式公開買い付け(TOB)を進めている。

ベア買収費用の一部として1500億円を借り入れる資生堂は、投下 資本に占める有利子負債比率が40%近くまで上昇する。これに伴い格付 け会社スタンダード&プアーズとムーディーズ・インベスターズ・サー ビスは、資生堂の長期債務格付けなどを引き下げ方向で見直している。

この点について原田氏は、大きな設備投資がなく利益の多くを負債 返済に充てることができるとして「できるだけ早く負債比率を30%に戻 す」と述べた。そのうえで新たな合併・買収(M&A)などの投資機会 に備える考えだ。原田氏はまた来期の配当で50円を維持する方針も示 した。

資生堂株の4日終値は前日比15円(0.8%)高の1913円だった。

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