米シティの欧州ダークプール:09年10-12月の取引額は160億ドル超

米銀シティグループは、同社の欧州 の私設取引システム、いわゆる「ダークプール」で2009年10-12月 (第4四半期)に執行された取引が160億ドル(約1兆4500億円)を 超えたと明らかにした。同社がダークプールの取引額を公表したのは 初めて。

3日付の電子メールでの発表によると、シティは昨年4月にロン ドンを拠点とするダークプール「シティ・マッチ」を開設。09年7- 9月(第3四半期)の取引額は144億ドルだった。シティ・マッチの 対象は法人顧客に限られている。

シティのマネジングディレクターで欧州・中東・アフリカ地域担 当電子取引責任者、ジャック・ベンセル氏は発表文で「シティ・マッ チは当社の法人顧客に対し、シティが生み出し引き付けることのでき る大規模かつ多様な流動性とかかわる機会を提供する」とした。

欧州連合(EU)の証券取引監督機関である欧州証券規制当局委 員会(CESR)のエディ・ワイメールシュ委員長は1月18日、「価 格設定や透明性、報告」に関する懸念に対処するため、同委がダーク プールのデータを収集していると語った。ダークプールは規制対象の 取引所を通さないため、参加者は現在、ポジションを開示する必要が ない。

ダークプールでどの程度の取引が行われているかについて、証券 監督当局の間では見方が分かれている。調査会社タブ・グループのリ ポートによると、ダークプールでの取引が欧州市場の総取引額に占め る割合は今年約7%に増加する見通し。ダークプールは大恐慌以来最 悪の金融危機への対応で英米欧の証券監督当局が市場の構造上の問題 点を洗い出す中で規制論議の中心となっている。

時価総額でスイス最大の銀行、クレディ・スイス・グループは先 に、09年10-12月(第4四半期)に同行の欧州のダークプールでの 株式取引額が100億ユーロ(約1兆2600億円)だったことを明らかに している。

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