ソニー:通期予想、上方修正も-経費・在庫減、年末商戦好調

きょう第3四半期決算を発表する ソニーは通期の業績予想を上方修正する公算が大きい。ゲーム機など年 末商戦が予想以上に好調だったほか、経費・在庫削減も想定以上に進展 しているためだ。

バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司アナリストは「年末商戦 が好調だったばかりでなく、オペレーション面でコストダウンや在庫削 減が進んでいる。好調な第3四半期を踏まえて、通期の会社予想が上方 修正される可能性が十分あるだろう」と話した。

通期の純損益は950億円の赤字を予想。これに対し、ブルームバー グ・ニュースが算出したアナリスト9人の予想中央値は550億円の赤字 となっている。営業損益も会社予想600億円の赤字に対し、アナリスト 11人の予想中央値は370億円の赤字と大幅な改善を見込んでいる。

みずほインベスターズ証券の倉橋延巨アナリストも「ソニーの保守 的な前提に比べ、全般的に10-12月期の販売状況は想定以上に良好と みられる。在庫もさほど積み重なっている状況ではなさそうだ」と言い 通期予想について「営業損益、純損益いずれも上方修正される可能性が ある」との見方を示した。

第3四半期はテレビ・ゲーム黒字化も

赤字が続いているテレビとゲームの両事業は来期(11年3月期)中 の黒字化実現が必達目標となっているが、バークレイズ・キャピタル証 券の藤森氏は「第3四半期にはテレビもゲームも黒字化した可能性があ る」という。

ソニーは昨年8月、ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」 を25%値下げ。9月には記憶容量を増やした新型PS3も投入し、販売 攻勢をかけた。年末商戦もPS3の世界販売台数は過去最高となり、販 売好調が続いた。モルガン・スタンレー証券の小野雅弘アナリストは 「PS3の値下げ以降、ハード、ソフトともに動きが想定以上によかっ たのではないか」と指摘する。

テレビ販売台数については、小野氏は計画を上回っている印象はな いとしながら「特に北米と日本で価格下落が想定ほど悪くなかったよう だ」と言い、「利益は計画から上振れているかもしれない」と語った。 製造拠点の再編、部材調達の集約・一元化なども相まって、テレビ事業 の赤字は想定よりも縮小している可能性が高いとみている。

テレビとゲームの収益改善に加え、デジタルイメージング分野のカ メラやカムコーダーの回復、米人気歌手マイケル・ジャクソンさんの 「THIS IS IT」に代表される映画の好調も貢献したと話すの は大和総研の三浦和晴アナリスト。4-9月に8割を実施した通期固定 費削減計画3000億円についても、同氏は「順調に進んでいる」と話す。

第3四半期の純損益は、ブルームバーグ・ニュースが集計したアナ リスト6人の予想中央値は233億円の黒字となっており、4四半期ぶり に黒字転換する見通し。営業損益も622億円の黒字と5四半期ぶりの黒 字を見込んでいる。

-- 共同取材:安真理子 Editors:Chiaki Mochizuki、 Hitoshi Sugimoto Fukashi Maruta

参考画面: 東京 白木 真紀 Maki Shiraki +81-3-3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Young-Sam Cho +81-3-3201-3882 ycho2@bloomberg.net

Mariko Yasu

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE