豪資産家パーマー氏がIPO計画-鉱山業界では07年以降最大規模か

オーストラリアの資産家、クライ ブ・パーマー氏が計画しているリソースハウスの新規株式公開(IP O)は、鉱山会社としては2007年以降で最大規模となる可能性が ある。同氏は法科大学院を中退後、豪ゴールドコーストでの不動産 事業を皮切りに富を築いた。

パーマー氏(55)はリソースハウスの香港市場でのIPOで最大 30億ドル(約2700億円)の調達を目指す。同社は豪州での鉄鉱石鉱 山や炭鉱の開発に102億豪ドル(約8200億円)の投資を計画。採掘し た資源は中国の鉄鋼メーカーや電力会社に供給する予定だ。

パーマー氏はリソースハウスについて、「資金の大半は中国から調 達している。拠点とすべき場所だ」と述べた。同社は今週、中国冶金科 工集団との投資・販売協定に調印した。

パーマー氏は、リソースハウスの株式の需要は、中国の経済成長に 裏付けされるとみている。中国は今年、日本を抜き世界2位の経済大国 になると予想されている。英豪系リオ・ティントによると、中国の向こ う5年間の鉄鉱石消費量は、豪州のこれまでの輸出量を上回る見通し だ。豪州は世界最大の鉄鉱石輸出国。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の商品ストラテ ジスト、マーク・パーバン氏(メルボルン在勤)は「パーマー氏は事情 が良く分かっている分野で勝負している。それは鉄鋼業界だ」と指摘。 「鉄鉱石需要について考え抜いた上で決断を下しているのは明らかだ」 との見方を示した。

パーマー氏は非公開の鉱山会社ミネラロジーを保有。豪BRW誌が 昨年5月に発表した豪州長者番付上位200人で5位に位置し、資産は 34億豪ドル。昨年はモーターヨットを530万豪ドルで購入した。こ のほか、全長14.6メートルの豪華ボートや自家用ジェット2機、ヘリ コプター1機を保有している。

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