NY外為:ドルが上昇、景気回復と雇用統計への期待強まる

ニューヨーク外国為替市場では ドルが円とユーロに対して上昇。この日発表された米民間部門の雇 用者数純減幅は市場予想とほぼ一致。2日後に発表の米雇用統計で は純増幅が過去2年間で最大になると予想されていることから、景 気回復への期待が高まった。

ドルは主要16通貨中の14通貨に対して上昇した。ユーロは円 に対して値上がり。欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委 員会のアルムニア委員(経済・通貨担当)が、EUはギリシャの計 画を支持すると表明したことが背景。

みずほコーポレート銀行の通貨セールス担当責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「失業率の低下を示すい かなる兆しも景気回復説を裏付ける」と指摘。「こうしたポジティ ブなニュースはドルにとって好材料だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、ドルは対円で前日比

0.7%高の1ドル=90円98銭(前日は同90円38銭)。ドルは対ユ ーロで0.5%高の1ユーロ=1.3899ドル(前日は同1.3965ドル)。ユ ーロは対円で0.2%高の1ユーロ=126円43銭。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセ ッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した給与名 簿に基づく集計調査によると、1月の米民間部門の雇用者数は前月 比2万2000人減少した。ブルームバーグがまとめたアナリスト37 人の予想平均は3万人減だった。

ブルームバーグの調査によると、5日発表の米雇用統計で非農 業部門の雇用者数は1万5000人の増加が見込まれている。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレ ブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「成長トレンドの違いが為替 相場を動かしている」と指摘。「米経済指標で明るい内容が続けば、 ドルは上昇するだろう」と述べた。

赤字削減

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.4026ドルに達した後に下 落。BNPパリバのテクニカルアナリスト、アンドルー・シャベリ ア氏(ニューヨーク在勤)は同水準がフィボナッチ分析に基づく節 目に相当したとして、「今週初め以降みられた小幅な上昇局面の調 整だ」と指摘。「1ユーロ=1.39ドルよりユーロ高になる不安を取 り除いている」と述べた。

ユーロが対ドルで下落した背景には、欧州委員会がギリシャの 財政赤字削減計画に支持を表明したこともある。アルムニア委員は ギリシャが財政危機に対処する上で国外の支援を求める必要はない と述べた。ギリシャのパパンドレウ首相は前日、財政赤字削減に向 け公務員給与の部分的凍結を含む追加計画を発表していた。

「信頼性ある緊縮財政計画」

ルービニ・グローバル・エコノミクスを創業した経済学者のヌ リエル・ルービニ氏は、ルービニ・グローバルのアルナブ・ダス氏 とともに英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿し、ギリシ ャは「信頼性ある緊縮財政計画」を打ち出し、国際通貨基金(IM F)の大型プログラムによる支援を得ることが理想的だとの認識を 示した。

欧州中央銀行(ECB)は4日、金融政策委員会を開く。ブル ームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、55人全員が政策 金利を1%に据え置くと予想した。

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