米国債:下落、雇用統計の上振れ警戒-10年債3.71%

米国債相場は下落。米民間部門 雇用者数の減少幅が市場予想を下回ったことから、労働省の非農業 部門雇用者数の増加を示唆しているとの観測が広がった。

10年債利回りは2週間ぶり高水準に上昇。給与明細書作成代 行会社のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)エ ンプロイヤー・サービシズが3日発表した給与名簿に基づく集計調 査によると、1月の米民間部門の雇用者数は前月比2万2000人減 少となった。労働省は5日に1月の雇用統計を発表する。

米財務省は、来週実施する四半期入札で中長期債を過去最大に 並ぶ総額810億ドル発行すると発表した上で、これ以上入札規模 を拡大する必要はないとの認識を示した。

モルガン・キーガンの債券セールス・トレーディング・調査責 任者のケビン・ギディス氏は、「ADP民間雇用者の数字は、5日 の非農業部門雇用者数の発表に向けかなり良い予告になった」と指 摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時19分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.71%と、1月19日 以来の高水準。同年債(表面利率3.375%、2019年11月償還) 価格は1/2下げて97 9/32。30年債利回りは一時4.64%と、 1月14日以来の高水準を付けた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト83人の予想 中央値では、1月の非農業部門雇用者数は前月比1万5000人増。

ADP民間雇用者数

1月のADP民間雇用者数の減少幅は、ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想(3万人減)を下回った。12月は6 万1000人減(修正値)だった。

米財務省によれば、9日の3年債の発行額は400億ドル、10日の 10年債は250億ドル、11日の30年債160億ドル。

2日に開かれた財務省の諮問委員会の議事録によれば、同省のマ シュー・ラザフォード副次官補(連邦財政担当)は、政府が「現在の 入札日程であれば、債券投資家は今後見込まれるさまざまな借り入れ 需要への対応において、十分な柔軟性を確保できる」と指摘した。

TIPS発行

財務省はまた、インフレ連動債(TIPS)の発行回数の増加を 検討していることを明らかにした。同市場の流動性改善が狙いとして いる。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は「米 財務省は引き続きTIPSの発行拡大と流動性向上を支持している」 と指摘。「財務省ができる最も重要なことは、TIPS拡大への支持表 明だ。同省がコミットすることで、TIPSに新たな投資家やディー ラーを引き込める可能性が高い」と語った。

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