米財務長官:財政赤字は「持続不可能」、成長と雇用を優先

ガイトナー米財務長官は3日、下院 歳入委員会で証言し、財政赤字は「持続不可能」であるものの、リセ ッション(景気後退)からの回復を確実にすることが政権の最初の目 標だとの認識を示した。

ガイトナー長官は「現在の優先事項は成長と雇用であるべきだ」 と述べ、「それなくして、長期的な財政赤字の縮小は不可能だ」と強調 した。

米議会では上下両院の勢力図が決まる11月の中間選挙をにらみ、 政府が提出した予算案が審議に付されつつある。3日の審議に出席し た共和党議員らは政府案の歳出削減規模が小さ過ぎると批判した。ポ ール・ライアン議員(共和、ウィスコンシン州)は「財政赤字が実際 に持続可能な水準になる予算案を提出すべきだ」と述べた。

オバマ大統領が公表した3兆8000億ドル(約346兆円)規模の 2011会計年度(10年10月―11年9月)予算教書では、財政赤字は 09年度の1兆4000億ドルに続き、10年度は過去最大の1兆6000 億ドルに達する見通しが示された。11年度の財政赤字は1兆3000億 ドルとなり、19年度までは7000億ドルを超える水準が続く見込み。

10年度の財政赤字見通しの対国内総生産(GDP)比は10.6% となり、この基準では第2次大戦後最悪となる。米政府は大方のエコ ノミストが持続可能だとみる同約3%に減らすことを目標としている が、予算案では向こう10年の平均は4.5%と予想されている。

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