おもちゃ製造費15%減も、欧米の化学物質基準統一で-アジア玩具業界

世界の人形やゲームの多くを供給 するアジアの玩具メーカーは、子ども向けおもちゃの化学物質含有量 の基準が米国と欧州連合(EU)の監督当局によって整備されて簡素 化されれば、業界のコストは15%下がる可能性があると主張する。

玩具に含まれる化合物許容量が米国とEUで異なるため、「バー ビー人形」や「機関車トーマス」は販売される地域に応じて別々のテ ストを受ける。米国には連邦政府と異なる基準を設ける州もあり、欧 州には基準がEUと異なる国もある。このため、ある国や地域で実施 されるテストがほかの場所では通用しないことがよくあり、テストを 何度も受ける結果になる。これがコストのかさむ理由だとアジアの玩 具メーカーは説明する。

香港の輸出業者リー・アンド・ファン(利豊)のマネジングディ レクター、馮国綸氏は「複数の基準があるとの考え方は常軌を逸して いる」と述べ、「誰にとっても高くつく」と訴えた。同社は米ウォル マート・ストアーズやトイザラスなど小売業者向けの玩具供給で世界 最大手。

中国の広東省にある富利盛工藝玩具は「トレーシーバービー」や 「トレーシーベビー」の80%を欧米向けに輸出している。輸出マネ ジャーのロジャー・リー氏によると、人形1体を製造するコストは 40元(約530円)で、その4分の1の10元がテスト費用だ。

同氏は「欧米双方に適用できる統一基準があれば、われわれの業 務には大きな支援となる。一つの基準に対する承認で十分となれば、 コストは10-15%下がるだろう」と語った。

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