バンクーバー冬季五輪メダル、テレビなどから回収の都市鉱石を初利用

米スキーのジュリア・マンキュー ソ選手やロシアのホッケーのアレックス・オベチキン選手は、今月カナ ダのバンクーバーで開催される冬季五輪で表彰台に上がることになれ ば、ソニー製トリニトロンテレビから再利用された金属でできたメダル を首に掛けることになるかもしれない。

2010年のオリンピックとパラリンピックのメダルには、テレビや 回路基板、モニター、電子機器の廃棄物から取り出された金属が初めて 利用される。これら都市の廃棄物から回収されるいわゆる「都市鉱石」 は、カナダ最大の非鉄金属メーカー、テック・リソーシズが供給。金や 銀、銅は、うねるような波型で、レーザーによるエッチング(食刻)が 施されたメダルの製造に利用される。

五輪の開催地バンクーバーを拠点とするテックにとって、再生金属 の供給は広告活動の一環であるだけでなく、この4年間の事業の成長を アピールするチャンスだ。

06年のトリノ五輪でスキー大回転の金メダルを獲得したマンキュ ーソ選手(25)は電子メールで「たとえこのような小さな一歩でも、持 続力を維持し前進するために踏み出す者は誰でも大したものだ」と指 摘。「それは、すべてさらなる大きな一歩につながる。どんな単純な事が 刺激になるか分からない」との見方を示した。

メダルは、カナダ造幣局(オタワ)で製造されている。ニューヨー ク市場の2日終値に基づけば、同局はテックから約124万ドル(約1億 1200万円)相当の金属を購入。バンクーバー五輪組織委員会によると、 勝者に授与される1014個のメダルは、地元芸術家のデザインを基に1 つ1つが独特なものとなっている。

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