シャープ:10-12月期純損益は黒字転換-コスト削減効果

液晶パネル国内最大手シャープの 2009年10-12月期の連結純損益は91億円の黒字だった。金融危機によ り景気悪化局面にあった前年同期の658億円の赤字から大幅な黒字転換 となった。コスト削減などが寄与した。

75億円の最終黒字だった7-9月期よりも黒字額は増え、2四半期 連続の黒字となった。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト 4人の予想中央値である98億円の黒字とほぼ同水準だった。

同社が3日に東京証券取引所で発表した資料によると、10-12月期 の営業損益は210億円の黒字(前年同期は159億円の黒字)だった。

4-12月の9カ月間で1790億円のコスト削減を実現、年間目標2000 億円の90%を達成した。東証で会見した大西徹夫取締役は、コスト削減 について「計画通り進ちょくしている」と説明した。同社では国内の非 正社員1500人の削減などを実施。人件費や減価償却費、広告宣伝費など の圧縮を進めている。

10-12月期の売上高は前年同期比ほぼ横ばいの7353億円だった。 空気清浄機など健康・環境機器部門や太陽電池部門などは増収だった一 方で、テレビ用大型パネルの価格下落で液晶部門などは減収だった。欧 米を中心とした海外でのテレビ販売も低迷した。

テレビは10-12月黒字

大西取締役はテレビ事業について「10-12月期は黒字で、4-12 月の9カ月累計では若干の赤字」と説明した。「第1四半期(4-6月 期)の赤字が大きかったので、年間でも若干、赤字が残るかもしれない が、第4四半期(1-3月期)も黒字基調になると思う」と話した。

液晶パネル事業に関しては「需給は順調で、10年度の前半までは順 調に推移するだろう」との見通しを示した。一方、中小型は「価格やコ モディティ化が厳しい」と説明し、調達面などコスト構造の見直しや電 子書籍など新たな市場開拓で収益性を改善するとの考えを示した。

今期(10年3月期)の連結業績予想は従来のまま据え置いた。純損 益は30億円の黒字(前期は1258億円の赤字)となる見通し。リストラ 効果などで液晶テレビの赤字が大幅に縮小するほか、太陽電池の収益回 復も見込む。営業損益は500億円の黒字(同555億円の赤字)、売上高は 前期比3.4%減の2兆7500億円を予想する。

-- Editor: Chiaki Mochizuki、Hitoshi Sugimoto

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