ホンダ:今期純利益予想を71%上方修正-コスト削減など

国内2位の自動車メーカー、ホンダ は今期(2010年3月期)の連結純利益予想を71%上方修正した。コス ト削減効果や、従来より円安に見直したことなどが主因。

東京証券取引所で3日開示した決算短信によると、ホンダの今期 純利益予想は2650億円(従来1550億円)に増える。前期(09年3月 期)との比較では93%の増益となる。ブルームバーグ・ニュースが集 計したアナリスト20人の予想中央値は1965億円だった。今期の年間 配当予想を従来の32円から36円に引き上げた。前期との比較では27 円の減配となる。

ホンダの近藤広一副社長は同日の決算会見で、今期業績予想の上 方修正について、コスト削減効果、研究開発費減、為替の影響を挙げ たほか、原材料費が計画より60億円程度減少するという。また、資金 調達コストや貸し倒れ率の改善などにより金融事業で350億円程度の 上振れ要因があったが、一過性とした。四半期ベースでは「営業利益 1000億円を出せる体質になっている」と強調した。

今期の為替レートの前提は、対ドルで90円から92円、対ユーロ で129円から131円に、それぞれ見直した。この見直しで営業利益を 従来予想に対し290億円押し上げる。研究開発費は従来の5000億円か ら4650億円に圧縮した。今期の四輪車販売計画は340万台を据え置い たが、日本と北米で1万5000台ずつ、欧州で1万台減らす一方で、ア ジアを4万台上方修正した。

10-12月期の連結純利益は6.6倍

ホンダが同時に発表した第3四半期(09年10-12月期)の連結 純利益は前年同期の6.6倍の1346億円だった。アナリスト5人の予想 中央値は800億円。同四半期の増益は2年ぶり。ただ、為替換算上の 影響や四輪車の売り上げ減で売上高は同12%減と、2年連続の減収だ った。

第3四半期の四輪車販売台数は前年同期比2.8%減の91万4000 台で、このうち日本が同31%増の17万7000台、北米が同17%減の 34万4000台。アジアが同27%増の27万5000台、欧州が同42%減の 4万9000台など。期中の為替レートは対ドルが89円(前年同期96 円)、対ユーロが133円(同126円)だった。

販売台数など売り上げ変動・構成差で575億円、為替影響で356 億円の営業利益の下押し要因となった一方で、販売管理費の減少で 918億円、研究開発費の減少で370億円、コストダウン効果で387億 円などの営業増益要因があった。同四半期の1株当たり配当は10円 (前年同期11円)とした。

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