住生活株は08年6月来高値、費用圧縮で収益性向上-業界他社比割安

住宅設備大手の住生活グループ株が 一時、前日比6.7%高の1765円と急反発。2008年6月26日以来、約 1年7カ月ぶりの高値を付けた。事業構造改革の進展で足元の収益力 が向上、業界他社に比べ投資指標面から割安との見方も出ており、買 いの勢いが加速した。

同社が1日に公表した第3四半期(10-12月)決算によると、連 結営業利益は前年同期比9%増の118億円となり、会社側の事前計画 を39%上回った。コスト削減などで、営業利益率が4.7%と前年同期 から0.7ポイント改善したことなどが背景。2010年3月通期の連結営 業益予想220億円については据え置いたが、第3四半期末時点での9 カ月累計値は217億円で、進ちょく率は99%に達している。

これを受けて、野村証券では住生活G株の目標株価を2030円から 2100円に引き上げたほか、三菱UFJ証券やメリルリンチ日本証券な どが同社株の投資判断を「アウトパフォーム」「買い」など強気の判断 で据え置いた。

野村証の廣兼賢治アナリストは「競合する住設メーカーの株価純 資産倍率(PBR)の平均は1.1倍から1.2倍。最低でも業界平均並 みの評価をすべき」とし、目標株価の引き上げを行ったという。前日 時点での実績PBRは0.87倍。

また同社は、三洋電機で社長を務めた井植敏雅氏を副社長執行役 員に、ファナック前専務の丹沢信一氏を専務執行役員に迎え入れる人 事も1日に発表。丹沢氏はコスト削減などの構造改革を統括する予定。

住生活Gは国内市場での競争力強化に向けて11年3月期(単年度) に120億円のコスト削減を行う計画。傘下の事業会社「INAX」は 第3四半期までに不採算事業からの撤退や人件費の削減などを前倒し で実施、計54億円を圧縮した。野村証の廣兼氏は、「今後もコスト削 減のペースを注意深く見守る必要がある」と話している。

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