ロシア富豪ポタニン氏:資産のほぼ全額、慈善事業に寄付する意向表明

ロシアの富豪ウラジーミル・ポタ ニン氏は、資産のほぼ全額を向こう10年以内に慈善事業に寄付する意 向を示した。米経済誌フォーブスによると、昨年時点の同氏の資産は 21億ドル(約1900億円)に上る。

ポタニン氏(49)は2日、ブルームバーグ・ニュースの質問に電子 メールで回答を寄せ、「子供たちは親の影響下から抜け出し、自立して 生活し市民としての自覚を持つ必要がある」と指摘。「受け継いだ資産 でより良い教育を受け、時間をかけて仕事を見つけ目標を実現するこ とができる。一方で、受け継いだ資産が人を殺し、人生の意義を奪い去 ることもある」との見解を示した。

ポタニン氏は、ロシア最大の鉱山会社ノリリスク・ニッケルの株式 の25%や銀行大手ロスバンクの30%、同国南部で開発中の15億ドル 規模のスキーリゾートなどの資産を保有する。

ロシア科学アカデミーのエリート研究所のオルガ・クリシュタノフ スカヤ所長はポタニン氏について、資産を慈善事業に寄付する最初のロ シア富豪になる可能性があると指摘。ロシアではこれに続く富裕層が増 え、慈善基金を創設するようになるだろうと述べた。

クリシュタノフスカヤ所長は電話インタビューで「ロシアの経済界 のメンタリティーは変化しており、欧米のエリートにますます似始めて いる」との見方を示した。

ポタニン氏によると、資産は「特別な慈善基金」に移行させるまで 同氏が率いるインテロス・ホールディングが引き続き管理する予定。そ の間、創設から11年となる同氏の慈善基金への資金集めを進め、現在 の1000万ドルから少なくとも年間2500万ドルの調達を目指す。イン テロスによると、ポタニン氏には3人の子供がいる。

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