トヨタの販売落ち込み、今後数カ月の厳しい状況示唆か

トヨタ自動車の米自動車販売台数 は1月、10年ぶりの低水準に落ち込んだ。過去最悪のリコール(無 料の回収・修理)問題で同社は最も人気の高い車種の販売を停止し ており、消費者も慎重になっている。

1月の米自動車販売は3カ月連続で前年同月を上回ったが、ト ヨタはその流れに乗れなかった。トヨタは急加速に関連する問題で、 全世界で760万台余りをリコールした。この問題で米議会は公聴会 を予定。トヨタの製造物責任(PL)をめぐる訴訟も増えている。

自動車調査会社トゥルーカー・ドット・コムの業界分析担当バ イスプレジデント、ジェシー・トプラック氏は「トヨタにとって厳 しく困難な闘いになるだろう」と語り、「トヨタは今後数カ月、消費 者に同社製品の購入検討を促すことが課題となるだろう」と指摘し た。

1月の米自動車販売台数はトヨタが前年同月比16%減少した。 一方、韓国のヒュンダイモーターカンパニー(現代自動車)は24%、 日産自動車は16%それぞれ増えた。ゼネラル・モーターズ(GM) は14%増、フォード・モーターは25%増、ホンダは5%減。

米自動車業界分析会社オートデータによると、1月の乗用車と ライトトラックを合わせた販売台数は6.3%増の69万8378台。季 節調整済みの年率換算で1080万台と、ブルームバーグがまとめた アナリスト8人の予想平均1050万台を上回った。

アジア勢のシェア低下

トヨタの販売台数が前年同月比で4カ月ぶりに落ち込んだこと を受け、アジア勢の米市場シェアは昨年7月以来初めて縮小した。 オートデータによると、日本と韓国メーカーの米市場シェアは

49.5%から45.7%に低下した。一方、GMとフォード、クライス ラーのシェアは合わせて45.1%となり、42.5%から拡大した。

ブルームバーグのデータによると、1月のトヨタの米販売台数 は9万8796台と、前年同月の11万7287台から減少し、月間ベー スとしては1999年1月以来最低となった。フォードは、09年6月 以来初めてトヨタの販売を上回ったと指摘した。

米国トヨタ自動車販売のボブ・カーター副社長は2日の電話会 議で、「販売への影響を数値で示すのは非常に困難だ」と言明した。 1月の実績はトヨタの当初の予想を2万台(23%)下回ったことも 明らかにした。年間の販売目標はまだ調整していないとしている。

IHSグローバル・インサイトのアナリスト、レベッカ・リン ドランド氏はトヨタの米市場シェアが今年16.6%と、昨年の17% から低下し、11年にはさらに縮小すると予想している。同氏は、今 回のリコールの前にすでにトヨタは現代自動車や起亜自動車、ホン ダ、フォードに顧客を奪われ始めていたとも指摘した。

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