出光興産株が連騰、通期利益減額も石化事業改善を評価-原油高支援

石油元売り第2位の出光興産株が一 時、前日比9.7%高の6450円と大幅続伸。今期(2010年3月期)の石 油化学事業の業績見通しは想定していたほど悪くない、との見方が広 がったほか、海外原油市況の上昇を受けた石油関連銘柄全般への買い 圧力も支援材料となっている。

日中上昇率は、昨年6月5日の9.8%以来の大きさ。原油高を背 景に石油元売り各社の株価が軒並み上昇する中、出光株は上昇率で他 社を大きく上回る。午前10時6分時点のTOPIX石油・石炭製品指 数の上昇率は3.6%高で、東証1部33業種の上昇率1位。

出光興産は2日、利ざや(マージン)悪化を背景に石油製品部門 の営業利益見通しを115億円下方修正した一方で、石油化学製品部門 の営業利益見通しを30億円に据え置いた。同社によると、石化部門で はマージンが改善しているためだという。

みずほインベスターズ証券の河内宏文アナリストは、「石化製品の マージンは格段に良くなっている」と指摘。さらに「出光が高い生産 能力を誇るスチレンモノマーなど、石化製品の市況が上昇してきてい る。そのため、石化部門の営業利益については上振れも期待できる」 との見方を示した。

ニューヨーク原油相場は、株価の上昇が景気回復と燃料需要拡大 の期待を後押して急伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原 油先物3月限は前日比3.8%高の1バレル=77.23ドルで2日の取引 を終えた。昨年9月30日以来で最大の上昇率だった。

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