バンナムH株が1年ぶり安値、ソフト不振で初の最終赤字へ

総合エンターテイメント企業のバン ダイナムコホールディングス株が3日続落。家庭用ゲームソフトの販売 不振などを受け、今期(2010年3月期)業績予想を下方修正、05年9 月のバンダイとナムコによる経営統合以来初の最終赤字に転落する見込 みとなり、失望売りに押された。株価は前日比5.9%安の837円と、昨 年2月23日(安値835円)以来の安値を付けた。

バンナムHが2日に発表した業績予想修正によると、10年3月期 の連結最終損益は310億円の赤字になる見通し。従来予想は85億円の 黒字、前期実績は118億円の黒字だった。ゲームコンテンツ事業、ア ミューズメント施設事業、映像音楽コンテンツ事業でそろって売上高、 営業利益が従来計画に届かない。流通在庫関連の評価損や人員体制見直 しに伴う特別退職加算金などを特損計上することも響く。

シティグループ証券の福田聡一郎アナリストは2日付の投資家向け リポートで、業績下方修正は「ネガティブな印象」と指摘。来期はコス ト削減効果を期待できるものの、「ゲームソフトの改善が不透明など、 中期的に明確な収益回復シナリオが見えない状況」として、投資判断を 「中立」から「売り」に引き下げた。目標株価も、同証による今期予想 PBR(株価純資産倍率)0.8倍弱に相当する700円に下げた。従来は 1000円。

経営統合以来、思うようなシナジー効果が見えてこないことや、今 回の業績悪化を受けて、バンナムHはグループ強化策「バンダイナムコ グループ・リスタートプラン」も同時に発表した。同プランでは①ス ピードあるグループへの変革②収益力向上と財務体質の強化――を目 的に掲げている。

JPモルガン証券の前田栄二アナリストは3日付のリポートで、 「コスト削減は短期間で効果が期待できる。しかし、新たな有力コンテ ンツの創出は一朝一夕には難しく、『リスタートプラン』の効果発現に は時間がかかるとみられ、同プランへの期待を株価に反映するのは時期 尚早」と指摘。投資判断を「アンダーウエート」で据え置いている。

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