TOPIX小高い、市況高受け石油関連買い-米統計にらみ伸び悩み

午前の日本株相場は、TOPIXが 小高く推移。海外原油相場の大幅高を受け、新日本石油や国際石油開 発帝石など石油関連株が上昇。再生医療事業に進出すると一部で報じ られた帝人、数量回復やコスト削減などで今期営業利益計画を上方修 正した東レなど繊維製品株の上げも目立つ。

ただ、週末に米雇用統計の発表などを控え、積極的に上値を追う 動きは限られている。午前10時24分現在の日経平均株価は前日比4 円94銭(0.1%)高の1万376円3銭。TOPIXは同3.90ポイント (0.4%)高の916.72。日経平均は一時下げに転じる場面もあるなど 伸び悩み傾向だ。

明和証券の矢野正義シニアマーケットアナリストは、「足元のマー ケットはリスクマネーが動けるかがポイントだ」と指摘。今後につい ては「週末の米雇用統計に注目している。低金利の中で雇用の回復が 持続するのであれば、リスクマネーも動きやすい」と話した。

注視されていたボルカー米経済回復諮問会議議長の議会証言が、 新しい米金融規制の具体策に踏み込まなかったことで、国際マネーフ ローの過度の収縮警戒感が後退し、投資家のリスク許容度は回復傾向 にあるようだ。2日のニューヨーク原油相場は前日比3.8%高と、昨 年9月30日以来の最大の上昇率を記録。この流れを受けた東京市場で も、石油関連株に買いが優勢だ。

繊維株の値上がりも目立つ。人体の機能を回復させることで病気 を治療する「再生医療」事業に進出する、と3日付日本経済新聞で報 じられた帝人が続伸。拡販による数量拡大やコスト削減が寄与し、2010 年3月期の連結売上高、営業利益予想を上方修正した東レも高い。ク レディ・スイス証券は3日、東レ株の投資判断を「アンダーパフォー ム」から「中立」に引き上げた。

このほか、1月の既存店売上高が前年同月比6.2%増となったユ ナイテッドアローズ、10-12月期の業績が前四半期比較で大幅増益、 自社株買いも実施するミネベアが急伸。東証1部の騰落銘柄状況は値 上がり1266、値下がり337。全体の8割が上昇している。

ただ、日経平均の上値は重く、下落寄与度上位は1月期の既存店 売上高が6カ月ぶりに減少したファーストリテイリング、10年3月期 の業績予想を下方修正したNTTデータ。指数寄与度の高い2銘柄の 業況に関する悪材料が嫌気され、指数を押し下げている。

今週末には重要経済指標の発表やイベントが目白押しで、投資家 は積極的に上値を追えない状況だ。4日には欧州中央銀行(ECB) の定例政策委員会の開催、5日は米雇用統計の発表、カナダで7カ国 財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開催される。

このほか、3日付の朝日新聞朝刊で、ハイブリッド車「プリウス」 でブレーキの苦情が米国で多発、と報じられたトヨタ自動車が反落。 ゲームソフトの販売不振やアミューズメント施設の低調で今期最終赤 字に転落する見通しのバンダイナムコホールディングスも安い。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE