NY外為:ドルが下落、原油や金上昇で資源国通貨買い

ニューヨーク外国為替市場では ドルがノルウェー・クローネと南アフリカ・ランドに対して下落。 原油や金相場がほぼ2週間ぶりの高値に上昇したことから資源国 通貨への買いが膨らんだ。

オーストラリア・ドルは米ドルに対して6週間ぶりの安値に下 落。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が市場予想に反し、政策 金利を据え置いたことに反応した。ブラジル・レアルは対ドルで上 昇。レアルの先安を見込んだポジションの解消が進んだ。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディ レクター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は「今週はリス ク志向の改善で始まった」と指摘。「原油や金相場が値を戻してい ることから、資源国通貨への買いが促された」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルは対ブラジル・レア ルで前日比1%安の1ドル=1.8297レアル(前日は同1.8482レ アル)。ドルは対円で0.3%安の1ドル=90円38銭(前日は同90 円61銭)。ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.3963ドル(前 日は同1.3931ドル)。

南アフリカ・ランドはドルに対し一時0.6%高。金先物相場が 一時1月21日以来の高値に上昇したことが背景。ノルウェー・ク ローネは対ドルで0.3%高。ニューヨークの原油先物相場は一時

3.9%値上がりした。ノルウェーでは原油が最大の輸出収入源とな っている。

弱気な見方

オプション市場では、ブラジル・レアルの先安を見込んだ取引 の解消が昨年4月以来の速いペースで進んでいる。ゴールドマン・ サックス・グループはブラジル経済の成長加速を理由に、過去15 カ月で最大の下落となったレアル安局面は終了したとの見方を示 した。

ブルームバーグがアナリスト19人を対象にまとめた調査の予 想平均では、レアルは対ドルで3月末までに最大6%上昇する見通 しだ。ゴールドマンとバンク・オブ・アメリカ(BOA)は前日、 レアルの買い戻しを勧めた。ゴールドマンは直近では昨年12月に、 レアルは最も「割高な」通貨だと指摘していた。

オーストラリア・ドルは昨年12月23日以来の安値に下落。 オーストラリア準備銀行のスティーブンス総裁は昨年、3度の利上 げを実施した。20カ国・地域(G20)の中央銀行の中では初めて の利上げとなった。一方、米国や英国、欧州の当局は政策金利を過 去最低水準に維持。各国の金利差を背景に、昨年9月1日から前日 までの対米ドルに対するパフォーマンスでは、オーストラリア・ド ルがトップだった。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「投機的な豪ドル・ロン グ(買い持ち)の解消がみられた」と指摘した。

オーストラリア・ドルは対ドルで0.7%安。対ユーロでは

0.9%値下がり。

円が高い

円はドルに対して上昇した。JPモルガン・チェースによると、 デフレ脱却に向けた政策の一環として日本銀行が実施している資 金供給策は円の上昇回避にはつながらず、日本の輸出企業の競争力 低下をもたらすとの観測が背景にある。

日銀は昨年12月、金利0.1%で期間3カ月の資金を供給する 新しい資金供給手段を導入した。

円は対ドルで昨年11月27日、1ドル=84円83銭と、1995 年7月以来の高値に上昇した。

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