米財務長官:財政赤字の長期化、経済を「腐食」に導く

ガイトナー米財務長官は、長期的 な財政赤字が米国経済を脅かすと述べ、米国がリセッション(景気 後退)から脱却した後は赤字を縮小しなければならないと訴えた。

ガイトナー長官は2日、上院財政委員会で証言し、「全国民が米 国の財政赤字は高過ぎる水準で推移していることを認識している。 また、リセッションを抜け出した後も膨大な財政赤字が続けば、今 後の経済を腐食に導く脅威があることも理解している」と事前に用意 した原稿を読み上げた。

同長官は財政赤字の拡大を放任すれば、投資が枯渇し、金利が押 し上げられると述べ、家計や企業の借り入れが一段と厳しくなるだ ろうと続けた。

ガイトナー長官は財政赤字縮小に向けた工程表を作成するのは 「早過ぎることはない」と指摘した。同時に、経済成長と雇用創出 を促進させ、歳出と財政規律の適切な「バランス」を見いだす必要が あると述べた。

証言の中でガイトナー長官は、「政府が対応を誤れば、米国経 済がリセッションに逆戻りするリスクがある。そうなれば中産階級に さらなる深刻な打撃を与えるだけでなく、財政問題の修正が 一層困難になる。急速かつ深い歳出削減を支持することは経済 成長に打撃を与え、財政問題の悪化を招くだろう」と述べた。

1日発表された予算教書によると、2010年度(2009年10月― 2010年9月)財政赤字は過去最大の1兆6000億ドルに膨らむ見通し。 11年度には1兆3000億ドルになる見込みだ。

財政赤字の削減目標については2015年までに国内総生産(G DP)比で約3%に抑えると、これまでの目標をあらためて示し た。10年度財政赤字の対GDP比は10.6%となる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE